歌い手がヤンデレ

ヤンデレがまふまふ ページ6

Aの視点


壁ドンをされて、やばいと思ったら遅かった。

顔を上げると、まふまふ君がいて冷や汗。

まるで、獲物を捕らえたみたいな猟師の目をされて、羊とか蛇に睨まれた蛙になった気分。

おまけに、痕つけていい？なんて冗談じゃない。

いや、冗談であっても許さん。

「え？待て、まふまふ君それは流石に「黙って」……」


まふまふ君の本気の声の低さに、恐怖さえも感じてきてさすがの私でもここはまふまふ君の言う事を聞いて黙った。

てかまふまふ君、自分でいい？なんて聞いておきながら肝心な僕の返事は無視ですか。

まふまふ君は、自分のいう事を聞いた私が嬉しかったのか

「ふふっ。最高」

なんて、笑いながら私の髪にキスをした。

このままじゃマジで痕つけられる、と思って目一杯の抵抗をした。

三歳児さんみたいに、やだやだ言ってみるとこれは逆効果だったらしく。

まふまふ君は、嫌そうな顔をして私の口にキスをした。

最初は触れるだけのキスだったが、後から凄い深いキスに。


まふまふ君って、こんなにキス上手だったのか…。

なかなかのテクニシャンで、あっという間に私はヘロヘロ。



まふまふ君のなっがいキスがやっと終わり、精神的にも肉体的にも疲れた。

なのに、まふまふ君ときたら

「どう？僕のに、なる？」

なんてあざとく聞きやがって。

可愛いけど、可愛いけど！


勿論、返事はNO。

するとまた、まふまふ君は機嫌が悪くなった。

まだ私の整ってない、精一杯息をしている鼻をまふまふ君は片手でいとも簡単に掴む。

このまま、息ができないんじゃないかと思ったら涙が出てきた。

だから、まふまふ君の言葉さえも窮地を救う言葉に聞こえて必死にすがった。

まふまふ君を、まふに変えるのなんて窒息死するよりマシだった。

記事記載より→←まふまふがヤンデレ

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