歌い手がヤンデレ

ヤンデレがまふまふ ページ4

「だからね。そんなカッカしないでおくれよ」

畳み掛けるように言うと、まふまふ君はうんと頷いた。

私はそんなまふまふ君を抱きしめて、耳元で

「好きだよ」

そっと囁く。

心にも思ってない言葉でも、まふまふ君はこれで安心する。


「うー！Aのアホ！僕も好きだーーー！」

ほらね。

機嫌なおった。

たーんじゅん。

「でも、そらるさんとコラボするなんて…僕聞いてないよ？」

一気にまふまふ君の声が低くなった。

あ、あれ？たーんじゅん…？

もしかして僕、地雷踏んじゃった？


「そらるさんと……コラボ」

「そらるさんと………コラボ」

「そらるさんと…………コラボ」


さっきから、呪文のように唱えるまふまふ君。

何？それでパンドラの箱でも開くの？なんて言ったら、

「Aは、僕というパンドラの箱を開けちゃったもんねぇ？」

と、言われた。

「そらるさんと……………コラボ」

さすがに怖くなってきたので、当事者のそらる氏を呼ぼうと携帯を出した時。


「ふふっ。なぁーにしてるの？」

まふまふ君に壁ドンされた。

まふまふがヤンデレ→←ヤンデレがまふまふ

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す