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用事があると言った二宮と別れて私は大学へ。
研究室に戻って、やけくそのようにゼミ合宿参加者の名簿に印をつけて先生の机の上に放る。
合宿は参加するしかないとして、問題は誕生日プレゼントかぁ……
「…まだあと1週間あるし、なんとかなるでしょ」
「何がだ？」
不意に背後で聞こえた声に肩を震わせて振り向くと、そこには不機嫌極まりない櫻井先生が立っていた。
「……先生、音もなく忍び寄るの止めてください」
「ああすまん。で、何が間に合うんだ？如月のレポートか？」
今のままじゃ間に合いそうもないが、と鼻で笑いながら先生が机に荷物を置く。
くそう、腹立つ。
なんで私はこんな人が好きなんだか。
フラれたくせにまだ引きずってる自分に悪態をついてみる。
「レポートは…まぁ、合宿までにはなんとか」
「合宿って……お前来んの？」
滅多に見ない先生の驚いた顔にこっちまで驚いてしまう。
「い、行きますけど」
「…へぇ。夏には来なかったのにな」
「ダメ…ですか？」
ムッと顔をしかめながら名簿を見る先生に思わず弱気になってしまう。
やっぱりまだ去年のこと根にもってるのかな、あれで嫌われちゃってたのかな。
なんて不安を煽るようなことばかりが心の中で渦巻く。
だから、きっと。
不安要素ばかり考えてたから、不覚にもときめいてしまったんだ。
「いや？楽しみだな」
口元を緩めるだけの笑いと共に先生の口から吐き出された言葉に。
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紫苑(プロフ) - りえさん» リクエストありがとうございます。『ハラグロなふたり』の続きですね。鋭意創作中ですので今しばらくお待ちください！ (2021年1月4日 13時) (
レス) id: 217cb95def (このIDを非表示/違反報告)
紫苑(プロフ) - すずさん» コメントありがとうございます。赤菊の君の人気ぶりにびっくりしてました！喜んでいただけて嬉しいです。 (2021年1月4日 13時) (レス) id: 217cb95def (このIDを非表示/違反報告)
紫苑(プロフ) - ゆっこさん» リクエストありがとうございます。潤くん視点のお話書かせていただきました！ (2021年1月4日 13時) (レス) id: 217cb95def (このIDを非表示/違反報告)
紫苑(プロフ) - mihoさん» リクエストありがとうございます。Lapis lazuliの続きですね！承知しました。ただいま創作中ですのでしばしお待ちください！ (2021年1月4日 13時) (レス) id: 217cb95def (このIDを非表示/違反報告)
紫苑(プロフ) - るきさん» リクエストありがとうございます。『赤菊』の翔さんサイドを書かせていただきました！大野さんのお話はもうしばらくお待ちくださいね。 (2021年1月4日 12時) (レス) id: 217cb95def (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紫苑
| 作成日時：2017年1月23日 20時
