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「お待たせしました。いつもありがとうございます」
「ん、どうも」
くるりと背を向けたお客さんはそのまま帰られるのかと思いきや、左の壁を見て動きを止めた。
何見てるんだとその視線の先を見てああ、と納得する。
「たんじょうび……」
「はい。うちでは誕生日ケーキの予約も扱っているんです」
「予約する」
「あ、ありがとうございます」
すごい勢いで振り返る、嬉しそうな彼に笑みがこぼれる。
絶対私より年上だろうけど、なんか可愛いかもなんて。
「取りに来られる日付とケーキの種類、それからネームプレートに書くお名前をお伺いしてるんですけど」
「日付は11月26日で、ケーキはこのイチゴ乗ったやつ。それから名前は…さとしで」
「はい。さとし…ですね」
「そ、俺の名前」
は？と口に出すのを堪えて注文票から顔を上げると、彼はふにゃりと柔らかな笑みを浮かべて。
「俺、智っていうの。よろしく」
「えっと…はい、承りました」
「そうじゃなくって、お姉さんの名前は？」
「ええと、中村Aです…」
「Aちゃんね、うん覚えた」
うんうんと満足げにうなずいた彼は、もう一度ぺこりと頭を下げて今度こそ店を出て行った。
「なにあの人…」
飄々としたその態度に何の疑問もなく自己紹介してしまったけど、何だったんだあれは。
「さとしさん…か、変な人」
思いがけず知った彼の名前とケーキへの情熱に、ふふっと笑いがこみ上げてくる。
ケーキを取りに来た時に、『お誕生日おめでとうございます』ぐらいは言ってもいいよね？
予約票をしまって、カレンダーの26日に赤いペンで丸をつけた。
fine
ということで、
お久しぶりです、紫苑です。
忙しすぎて全くこちらに出没できていませんが、かろうじて生きてます。
そして大野さん誕生日なのに大遅刻！！本当に申し訳ないです！
スイーツ部の部長さんの誕生日ということでこんな話になりました。
恋への発展もクソもないですが、いかがだったでしょうか。
最近のアラシゴトというと、ラストレシピを見たり初ドームに参戦したりとかなり謳歌しております。
生で見るとやっぱり迫力が違いますね。
DVDでも素晴らしいと思ってはいましたが、なんだあれ。
素晴らしすぎる、5人が眩しすぎると終始感動していました。
嵐さんから頂いたパワーを糧に頑張ります！
ではまた！そのうちに。
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紫苑(プロフ) - りえさん» リクエストありがとうございます。『ハラグロなふたり』の続きですね。鋭意創作中ですので今しばらくお待ちください！ (2021年1月4日 13時) (
レス) id: 217cb95def (このIDを非表示/違反報告)
紫苑(プロフ) - すずさん» コメントありがとうございます。赤菊の君の人気ぶりにびっくりしてました！喜んでいただけて嬉しいです。 (2021年1月4日 13時) (レス) id: 217cb95def (このIDを非表示/違反報告)
紫苑(プロフ) - ゆっこさん» リクエストありがとうございます。潤くん視点のお話書かせていただきました！ (2021年1月4日 13時) (レス) id: 217cb95def (このIDを非表示/違反報告)
紫苑(プロフ) - mihoさん» リクエストありがとうございます。Lapis lazuliの続きですね！承知しました。ただいま創作中ですのでしばしお待ちください！ (2021年1月4日 13時) (レス) id: 217cb95def (このIDを非表示/違反報告)
紫苑(プロフ) - るきさん» リクエストありがとうございます。『赤菊』の翔さんサイドを書かせていただきました！大野さんのお話はもうしばらくお待ちくださいね。 (2021年1月4日 12時) (レス) id: 217cb95def (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紫苑
| 作成日時：2017年1月23日 20時
