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大野さんによると私の片想いに気がついたのも、カズさんを見る私の表情がすごく辛そうに見えたかららしくって。
それは椿さんと話している時のカズさんにそっくりだったそう。
『ごめんねAちゃん』
「え？何がです？」
『この間のこと。急に言ってびっくりさせちゃったでしょ？怒ってない？』
「あ……あの時は確かに驚きましたけど、今考えてみると誰かに相談したかったのも事実なので」
怒ってなんかいませんよ、とゆるく微笑む。
『ふふ、俺に相談してもいいことないよぉ？』
「ええ？そんなことないですよ。現に今、元気もらえましたから」
大野さんと話してると不思議と心が落ち着く。
大野さんの笑い声とか柔らかい声とかが沁み渡って、傷口にかさぶたをつくってくれるような感じ。
でもそれは、私が大野さんに恋をしているからとかではなくて。
大野さんの性格によるところが大きいように思う。
きっと彼の周りにいる人たちみんながそう思ってる。
「…もう少し、頑張ってみます」
『無理すんなよぉ？』
「じゃあ、また」
『おう』
こんな優しい人を好きになれたら、とほんの少し思ったこともある。
だけど、私が好きなのはやっぱりカズさん。
現場でふとその姿を見かけた時とか、一緒に車に乗ってゲームしてる時とかに胸がドキドキして苦しくなって。
それが恋という感情なんだってことはもう随分前から知ってる。
たとえ彼がかさぶたを無理やりはがすような行為に出たとしても、この感情は変わらない。
それが良いことなのか悪いことなのかはわからないけど。
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紫苑(プロフ) - yukidarumakunさん» あとがきにも追記しましたが、この二人のその後を短編で書き始めました。ぜひ覗いてみてくださいね。 (2020年6月7日 16時) (
レス) id: 217cb95def (このIDを非表示/違反報告)
yukidarumakun(プロフ) - ものすごく楽しみです！またこの2人に会えるのを楽しみに日々の生活頑張ります。こんな時期ですので御無理のないよう創作して下さいね。 (2020年6月6日 19時) (レス) id: b586aa50e6 (このIDを非表示/違反報告)
紫苑(プロフ) - yukidarumakunさん» 労いのお言葉ありがとうございます。この後の二人については少し考えていることがあるので楽しみに待っていてください！続きを書いた時にはまたこちらでお知らせしますね。 (2020年6月4日 12時) (レス) id: 217cb95def (このIDを非表示/違反報告)
yukidarumakun(プロフ) - 完結お疲れ様でした。この後の2人も見たいですね。また、いつか続編読ませて頂ける日を楽しみたいしています。 (2020年5月31日 19時) (レス) id: b586aa50e6 (このIDを非表示/違反報告)
紫苑(プロフ) - めぐぽん(*´･∀･)さん» コメントありがとうございます。楽しみと言って頂けて嬉しいです。更新頑張りますね！ (2020年5月26日 23時) (レス) id: 217cb95def (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紫苑
| 作成日時：2016年12月14日 22時
