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枯れた涙に比例して、雨はどんどん強まった



肌に張り付く服



水を吸って重たくなった髪



それら全部が鬱陶しく感じて、フラッと立ち上がる




そして、崩れ落ちた。





あれ、力入んないや



頭痛いなー、寒いし。



そのまま地面に蹲っていると、どこからか声がした




「ホノカ!!!」




聞き覚えのある声が近づくとともに抱き上げられる感覚に喧嘩中のはずなのに、とてつもなく安心して、




「なにやってんだばか!!」



「ごめ゛ん゛ん゛〜〜!」



わんわん泣きながら、探しに来てくれた煙草の匂いがする彼に抱きついた。




そんな私にぶっきらぼうに頭を撫でてくれるベックくんの服を掴んで





「ごめ、むり」




暗転。




目が覚めると、見覚えのある天井があった。


勢いよく起き上がるとずきずき痛む頭に重たい体




思わずもう一度横になった。




「目覚めたか?」




「ホンゴウ!なんで私、」




「運ばれてきた時には意識失ってたぞ。睡眠不足で体調不良の上に雨の中いたから熱が出たんだ。しばらく安静な」




他の奴に伝えてくる、と部屋を出ていったホンゴウを見送ってぼーっとしていると、誰かが大きな音を立ててドアを開けた。



「ホノカ!」



名前を呼ばれると同時に強い力で抱きしめられる



「シャンクス、」



「バカヤロウ!!あんな雨の中ほっつき歩いてぶっ倒れるやつがあるか!!!!」




「……ごめん、なさい」




「心配したんだぞ……!」



息が苦しくなるくらいに抱きしめてくるシャンクスの背中に手を回して、もう一度、ごめんと謝った





「無事でよかったぞ、ホノカ」



「体調悪かったんだってな、気づいてやれなくてごめんな」




そういうみんなに首を振って、急に出てってごめんねと謝ると、笑って許してくれた



「ベックくんは?」



「あいつなら、全員で押しかけても良くねえって来なかったよ」



「1番心配してたくせによく言うぜ!」




その言葉にえ?と思わず聞き返す




「ああ、あの後ホノカがいないって騒ぎになってな、1番に酒場を出て探しに行ったんだぜ?」




「見つけた後なんか安心してしゃがみこんで言ってたよ」




________よかった




「なあ、ホノカ。あいつもきっと悪気があったわけじゃないんだ、許してやってくれねえか」



あのベックくんが、私を?




そんなの、




「う゛ん゛」





許すしかないじゃないか















しばらくの更新停止すいません!!

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作者名:さくらんぼ | 作成日時:2022年9月12日 21時

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