覚悟 ページ9
★★★
隣のユノくんが
一生懸命に話してくれるその言葉に
胸が痛くて、
痛くて…。
せっかく止まってきていた涙がまた、瞳に浮かんでくる。
こんな風に思われていたなんて。
父に、自分はどうしたいのか、と聞かれて
私は
ようやく、初めて覚悟を決めた。
「……浩一さんを…好きな気持ちに嘘は…ありません。
浩一さんとなら…幸せになれると思ったことに間違いはありません。でも……
一番…では無かった事に……気づいてしまいました…。
気づいてしまった以上……
浩一さんと、結婚することは……できません……。
ごめんなさい……」
そう言って
深く、頭を下げた。
下げ続けた。
それしか、
私にできることは無かったから。
工藤さんも
澄江さんも好きだった。
どんな時も優しかった浩一さん。
こんな最悪な形で裏切ってしまう事になってしまった…。
どんな罰でも受け入れようと覚悟はしていた。
ユノくんと頭を下げ続けていたら
「……2人とも、顔上げて」
背後から
浩一さんが現れた。
「ごめんね、遅くなって。
Aさんのお父さん、お母さん、そして、父さん母さん。
昨夜のうちに言ってあったけど、
俺はね、Aちゃんの気持ちに薄々気づいてた。
気づいてたけど、Aちゃんが気づかないうちに結婚しちゃおう、って結納も急いだところがあるんだ。
だから、こういう形になったのには俺の責任もあるんだ。
なので、
俺からも謝罪します。
こんな大事に巻き込んでしまって、本当に申し訳ありませんでした」
浩一さんの言葉に、慌てた。
「そんな…！浩一さんが悪い点なんてないじゃないですか！全ては私ですよ！」
「…Aちゃん、結婚は一人でするもんじゃないよ。
これは、俺のせいでもあるんだ、間違いなく」
そう言って、笑ってくれる浩一さんに。
とうとう、涙は止まらなくなった。
「浩一さん！！」
「ああ〜〜！わかったわかった！！」
私の言葉を遮るように
工藤さんがパンパン、と、手を叩いた。
「…俺にだってわかってたわ、最初っから！
初めてお前さんたちにあったあの居酒屋の時からな！」
「……えっ」
思わず、ユノくんと2人、声が出た。
「…だから、いずれはこうなるんじゃねーかなー？とは思っていた訳」
「…く、工藤さん…？」
慌てたのは、父だった。
★★★
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ゆうの(プロフ) - かえるさん» ヒチョルでしたー！！(*^^*) (2019年12月23日 8時) (
レス) id: 253e460f3e (このIDを非表示/違反報告)
かえる(プロフ) - ヒチョルでしたか… (2019年12月23日 3時) (レス) id: f095ecfa37 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうの(プロフ) - YUNのさん» それね！！！もちろん！！チラッと出しますとも！ (2019年12月22日 23時) (レス) id: 253e460f3e (このIDを非表示/違反報告)
YUNの(プロフ) - むかぁーしむかーし、ヒチョルとユノがいるところをユノの彼女が見て怒って別れたらしいのよ女性より色気あるからヒチョル (2019年12月22日 23時) (レス) id: 92e00ad2f0 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうの(プロフ) - YUNのさん» えっ、……ゆ、YUNのさん、噂のお話とは……！！！ (2019年12月22日 23時) (レス) id: 253e460f3e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆうの
| 作者ホームページ：https://ameblo.jp/kanayunho
作成日時：2019年11月8日 21時
