伸びた背筋 ページ12
★★★
母の言葉に答えたのは浩一さん。
「あ、ええと……たしかに工藤グループ取締役の息子ではありますが…
実は大学からアメリカに行っていて…日本に戻ったのはごく最近でして…
それから、今父の会社で修行中の身なんです。
別に世襲制の会社ではないので、私が次期社長候補、というわけでもないんですよね。
なのでAさんにも社長夫人という肩書きはあげられないかも知れない、とは伝えてあるんですが…
実に中途半端で申し訳ないです」
そう言って頭を下げた。
「あ、いえいえ！社長夫人を期待したわけではありませんから！
逆にそんな立場になってしまったら、と心配になっただけで…」
手をひらつかせてそう言う母に
「あら、まあ、お母様！
…って私のお母様ではないですけどね。
失礼ですけどお名前は？」
「あ、あの…涼子、です」
「涼子さん！Aさんは社長夫人だってきっと立派に勤めてくれますよ！」
前のめり気味に澄江さんがそんなことを言うから
「ええっ？！！」
私の声が出た。
「でもね、浩一が言うように決まった話では全くないんですよ。
なんなら全然違う仕事を始めてくれても構わないと思ってますし。
ただ、家族を養えるだけは稼げと言ってあります！
だから、Aさんには全く気負わずに浩一のお嫁さんになってくれたら、って思ってるんですよ！
私もAさんが大好きだから待ち遠しくて！！」
そう言ってニコニコ笑う澄江さん。
「…………」
そんな風に言ってもらえて
本当にありがたくて言葉が出ない。
「…あの…
娘をそんな風に見ていただいて……ありがとうございます」
父が頭を下げて
「…今日は……そのお話では…ない……んですよね？」
結婚の挨拶には用がないはずのユノくんと佳奈をチラチラと目で追いながらそう言った。
父のその言葉に
我々が揃ってやってきた理由を思い出す。
「…僕からでいいですか？」
ユノくんが周りをぐるりと見回すと、浩一さんと工藤さんがコクリと頷いた。
「…今日、伺った理由についてお話します…」
ユノくんが背筋を伸ばして父をまっすぐに見た。
★★★
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ゆうの(プロフ) - まゆまゆさん» 引っ込みは……………………さて。ゴールテープは目前まで来ました！ライブ開始までに終わらないかなぁ！！ (2019年10月13日 16時) (
レス) id: 253e460f3e (このIDを非表示/違反報告)
ゆうの(プロフ) - YUNのさん» YUNのさん、一体私をどんな体質だと…！(笑) 大丈夫ですよ〜(多分) もうエピローグは見えてきました！(おそらく) (2019年10月13日 16時) (レス) id: 253e460f3e (このIDを非表示/違反報告)
YUNの(プロフ) - あの〜？もう１つの目的って 変な方向へ進みませんよね？？？？ゆうのさんS体質なので、、、、 (2019年10月13日 16時) (レス) id: 92e00ad2f0 (このIDを非表示/違反報告)
まゆまゆ(プロフ) - えー…御曹司と並んだらダメじゃん！どうしてくれるんですか、これ！引っ込みつかなくなりそうやん(泣) (2019年10月11日 20時) (レス) id: ddaab80a3d (このIDを非表示/違反報告)
YUNの(プロフ) - 並ぶ場所間違ってますよ？ (2019年10月11日 15時) (レス) id: 92e00ad2f0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆうの
| 作者ホームページ：https://ameblo.jp/kanayunho
作成日時：2019年8月4日 9時
