事実…CM ページ9
★★★
部屋に入ると浩一さんは
テーブルの上にあるものを置いた。
「……これは…？」
警察官が首をかしげる。
それは、さっき見せてもらったボイスレコーダーだった。
「仕事柄、持ち歩いているものです。
ここに、事実があります」
そう言って浩一さんは再生させた。
そこにあるのは
さっき僕も聞かせてもらった赤裸々な事実。
さぞ、恐怖だっただろうヌナと
怒りに打ち震えているであろうユノヒョンと
そして、その2人を見守りながら最善の策を考えて動こうとしている浩一さんと
3人の様子がはっきりと残っているもの。
改めて
僕は胸が痛くなり
隣の竹下さんはポロポロと涙をこぼした。
意識を手放すギリギリまで、ヒョンを守ろうとしたヌナ。
傷ついたヌナを守ろうとしたヒョン。
2人の絆を
女性警察官にも感じてもらえたと信じたい。
彼女も
とても険しい表情で
持っていたファイルを握る手に力が入ったのが見て取れた。
「…提出が遅れて申し訳ありません」
再生を停止した浩一さんは警察官を見て頭を下げた。
「…ユノくんから…
今後のことを考えて、助けたのは僕にしてほしい、と言う申し出がありまして…
……彼の覚悟を目の当たりにして…
その彼の言葉に従うことにしたんです。
これを早々にお渡しすると…彼の意向に添えない可能性があるのではないか、
これが無くとも日本の警察ならしっかりと対応してくれるであろうと信じて、提出を控えていました…」
そう言って警察官を真っ直ぐに見た。
「…でも、
やはり私もかなり頭にはきているんで…….」
そう言って浩一さんはそのICレコーダーを女性警察官に向かって差し出した。
「あの連中が事実を語るとは思えません。
これが動かぬ証拠です」
「……ありがとうございます」
警察官はそう言ってレコーダーを受け取った。
それから浩一さんは竹下さんと僕の方へと向き直る。
「…これはあくまでも俺の判断だ。
2人には、そして、公的にも警察には事実を話すから…
2人がAちゃんに事実を伝えるかどうかは2人の判断に任せるよ…」
浩一さんは静かにそう言った。
「……ごめんね…」
それぞれが色々な覚悟をして進めた決断に
竹下さんも僕も
なにも言えない。
★★★
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かえる(プロフ) - あぁ〜そうでした。可愛い彼女がいると勘違いしてたんでした。佳奈さん、この勘違いどうにかしてくださーい！ (2019年8月4日 5時) (
レス) id: f095ecfa37 (このIDを非表示/違反報告)
まい - うぅっ、またまた心苦しい展開になりそうですね…。実は先ほど、東京ドームから帰ってきました。SMTOWNLIVE楽しんできました！ (2019年8月3日 23時) (レス) id: 07f9b9444b (このIDを非表示/違反報告)
はる(プロフ) - えらい回り道してるけど、そろそろ闇から解放されますかね？(笑)少し先の未来はあちらで覗いてますけど、そこにたどり着くまでが波乱波乱(笑)そりゃ、ユノくんは大事大事にするよね(笑)続き楽しみにしています！！ (2019年8月3日 20時) (レス) id: 884c6663a2 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうの(プロフ) - かえるさん» お久しぶりです！かえるさん！皆、並んだらオールスターみたいな感じですかね！妹ちゃんも大騒ぎしそう…！^_^; (2019年8月3日 16時) (レス) id: 253e460f3e (このIDを非表示/違反報告)
ゆうの(プロフ) - ゆきさん» そうなんですよ。ある意味このまま結婚しても幸せじゃないですかね〜 (2019年8月3日 16時) (レス) id: 253e460f3e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆうの
| 作者ホームページ：https://ameblo.jp/kanayunho
作成日時：2019年6月10日 17時
