着信…YN ページ17
★★★
特に何の連絡もないまま、就業時間を終えようとしていた。
「…どうにかなってんのかね」
小林さんの呟きに
「…そろそろ連絡してみますか？」
僕も顔を上げる。
「…そうだな…向こうから連絡が来るとは思えんからな。
確認した方が良さそうだな…」
そんな事を話している時、
ちょうどスマホのバイブ音が聞こえてきた。
バッグの中の僕のスマホが着信を知らせていて
思わず小林さんと顔を見合わせる。
慌ててスマホを取り上げて確認し…
「…あ、…違いました」
期待の目で見ている小林さんに一声かけて、通話に切り替えた。
目の端に入る、わかりやすくガッカリする小林さんに苦笑い。
「もしもし？
今回は色々ご心配をおかけして…」
相手は佳奈さんだった。
『ユノくん！！Aいる？！残業してる？！』
思わず、耳を離したくなるくらいのボリュームで佳奈さんの声が響いた。
「…え？え？？」
思わず目が点になる僕。
と、隣の小林さん
「ど、どうしたんですか？佳奈さん、いきなり」
『A、まだ会社にいる？！いたら会社から出るな、って伝えて！』
「え？え？ど、どういう事ですか？」
『とりあえず！いるの？！いないの？！どっち？！』
ものすごい剣幕の佳奈さんに驚きながら
「た、多分残業してると思いますけど…ちょ、ちょっと待ってくださいね」
Aさんの様子を確認するためブースに向かった。
覗くとそこにはAさんの姿はなく。
「…あれ？Aさん…は？」
ブースに1人、残っている
担当者の所へ行っているんだろうと思いつつも
綺麗に片付いている机の上に胸騒ぎがする。
「あ、Aさんなら急用ができたとかって帰りました！少し前に」
….急用？
「あ、ありがとう」
礼を言って自席に戻る途中、佳奈さんに伝えた。
「あ、あの、佳奈さん！
Aさん、急用が出来たって帰ったそうです」
『…！』
電話の向こう、佳奈さんが息を飲んだのがわかる。
「…佳奈さん？」
尋常ではない事態に血の気が引いていくのがわかった。
ありえない考えが
少しずつ脳内を支配していく。
そんな中、深呼吸した佳奈さんの口から発せられた言葉に
目の前が真っ暗になった。
『…ユノくん、落ち着いて聞いて。
……A、多分真由美の男に呼び出された…』
★★★
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千衣(プロフ) - 清香ちゃん格好いー♪清香ちゃんだからこその台詞だね♪ (2019年6月10日 3時) (
レス) id: 831be97d67 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうの(プロフ) - いなほさん» 美人に正論吐かれるともうぐうの音も出ませんね！^_^; (2019年6月9日 21時) (レス) id: 253e460f3e (このIDを非表示/違反報告)
ゆうの(プロフ) - まいさん» 新曲も気になりますが、まずは目前に迫ったユノソロですね〜〜！！(*´ー｀*) (2019年6月9日 21時) (レス) id: 253e460f3e (このIDを非表示/違反報告)
ゆうの(プロフ) - ゆきさん» そうそう！母は強し！！ですもんね！まぁ、実際これから大変でしょうけども…^_^; (2019年6月9日 20時) (レス) id: 253e460f3e (このIDを非表示/違反報告)
ゆうの(プロフ) - YUNのさん» 自分が矢面に立つのも辞さない潔さ！！ここまで成長してくれるとは思ってませんでした〜〜^_^; (2019年6月9日 20時) (レス) id: 253e460f3e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆうの
| 作者ホームページ：https://ameblo.jp/kanayunho
作成日時：2019年5月19日 8時
