年下の男 26 (ページ37)

今日:4 hit、昨日:6 hit、合計:128,521 hit

突きつける事実…CM ページ37

★★★

「な、何するのよ！
そんな写真撮られたって痛くも痒くも無いわよ！！
そ、それにそれ、私のスマホだし！！」

この後に及んでも一向にひるむ気配の無い女。

それどころか

怒りに打ち震えて目には力がみなぎっている。

女の馬鹿さ加減に

反吐が出そうだ。

「…そうですよね。

ユノヒョンにあんな写メや動画を送ってよこすような貴方ですもんね。

これくらい屁でもないですよね」

努めて冷静にそう言うと

「…えっ……ほ、他のも…み、見たの？」

一瞬女が怯んだ。

「……とんだ淑女ですよね。お上品ぶって清楚なフリをしてるけど

その実はとんでもない動画を送りつけるような変態女だ」

「…う、うるさい！あんたには関係ない！
あれはユノくんと私のものであって他の誰も関係ないんだから！」

この後に及んでまだ貫き通せると思っているのか。

呆れて物も言えない…。

「…あんな写真、誰にも見せられませんよね。

見られたら困るのは貴女ですもんね」

「…わ、私だけじゃないわよ！ユノくんだって困るでしょ？！恥ずかしいし…！」

ああ。

本当にハラワタが煮えくり返る…！

どこまでとぼけるつもりだ、この女！

「…さぁ…て、

ヒョンは平気だと思いますよ？

どちらかというと…困るのは貴女と、

……そのお腹の本当の父親じゃないですか？」

核心をついた僕の言葉に

女の顔から血の気が引いた。

「…な………ん……っ…….」

言葉も出なくなったその様子に

ようやく少し気持ちが落ち着いた。

スマホを女の目の前でひらつかせる。

「写メの元データを新聞社とかに送りつけるのも楽しそうですねぇ」

「………」

女は何も言えずに呆然と僕を見た。

「…まぁ、世間でよくある話ですよね。

不倫の末に相手の男の子供を身ごもって、

男には離婚する気なんか無くて…

お腹の子を抱えて途方にくれて……

所詮はそんな馬鹿な男に引っかかる程度の馬鹿な女、ってことなんでしょうけどね…」

面白半分にそんな事を言って

「…だけど…」

一呼吸おいて、女を真っ直ぐに見下す。

「それを男と計画して

ヒョンの子供として結婚話にまで進めるなんて…

薬を盛ったりフェイク画像まで作って既成事実を作るような真似をするなんて、

最低最悪な人間のやる事だよな…！」

★★★