年下の男 26 (ページ28)

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第3のミッション…CM ページ28

★★★

「ああ、美味しかった…！」

「美味しかったですね」

「本当にご馳走になって良かったの？
学生のチャンミンくんに奢ってもらうのは…なんだか気がひけるわ」

支払いを済ませて、バルを出たところで彼女がそう言って小首を傾けた。

「今日のために準備してたし、もう彼女とは来る気無いんで良いんです！
ここで使ってスッパリ終わりにします！」

きっぱりとそう言う僕に

「そうね！チャンミンくんなら直ぐにまた、彼女ができるわよ、大丈夫！」

彼女はそう言って僕の腕をさする。

…はーん。さりげないボディタッチ。
よくある手だな。

そうか。

さっきまで対面で座っていたからこんなチャンスが無かったのか…？

これにコロッと騙される男もいるんだろうなぁ。

でも、残念ながら僕には愛しい彼女がいるんでね。

彼女以外は女じゃ無いんで
これくらいではどうって事もないんですよね。

しかも、あなたは単なるターゲットでしか無い。

そんな事を思いながら

さりげなく僕もその手に触れる。

「…嬉しいな。
真由美さんに言われると本当にそんな気がしてきますよ」

そう言って笑ってみせた。

水を飲ませて20分くらい…

…そろそろ効いてくるか…？

彼女の手の上に重ねた手に力を込めて
その手をギュッ…と握る。

「…本当はこの後バーでもう少し…と言いたいところですけど…
真由美さん…飲めないんですもんね」

そう言って少し、困ったように彼女を見つめた。

こう言えばきっとこの女は…

「…え？…あ………ソフトドリンクでも良ければ付き合えるわ。

ホテルのバーに行く？」

更に僕の手を包み込んでそう言った。

余りにも露骨なその態度に

吐き気がしつつも心の中でガッツポーズ！

バーに誘い出す、

3つ目のミッションクリア！

左耳のイヤホンからは

先に会計を済ませてバルを出ていた斉藤くんの声が聞こえてきた。

『既に待機済みです！いつでも大丈夫ですよ！』

その言葉に軽く頷いて

「じゃあ…行きましょうか」

さりげなく彼女の背中に手を置いて、ゆっくりと歩き出した。

★★★