救世主…YN ページ5
★★★
「はーーい！ちょっとすみませんね〜！！」
僕を取り囲む女の子を掻き分けながら、ホッとする声が聞こえてきた。
「えっ？！ちょっ…」
「何よ！押さないでよ」
「私じゃないわよ」
「ちょっとだれ？」
「あー！ユノさんやっぱりここだ！」
「ま、前さん…！」
メイクバリバリの女の子をかき分けてやってくる前さんは
すらりと伸びた身長と手足も手伝って実に男前だった。
「…あなたは？」
僕をベンチに座らせ、隣に座っていた真由美さんが
訝しげに前さんを見る。
「私はユノさんと同じ道路計画部の者です。今は練習中ですので失礼しますね！
さ！ユノさん行きますよ！Aさんが待ってますから！！」
前さんはそう言って僕の腕を取った。
「え〜〜！行っちゃうんですか？」
「ユノさん、もう少しくらい…」
声をかけてくれる女の子たちに
「ここには体育大会の練習で来てるんですから！選手が揃わないと練習になりませんので、失礼します！」
前さんが僕の代わりにくるりと後ろへ視線を投げてきっぱりと言い切った。
Aさんも潔くて凛々しい人だけれど
前さんはその姿自体も凛々しくて。
男の僕からみてもカッコいいな、と思った。
「ユノくーーん！今度はごはん食べに行こうね〜〜！」
背後から真由美さんの声が聞こえる。
その声に応えようとしたら
僕の腕を掴む前さんがぐっと力をこめて僕を引っ張った。
「誰にでもいい顔しなくて良いんですよ、ユノさん！！」
そう言って。
「……え？」
「今は他の部は皆敵なんです！！情けは無用！！
ユノさんはうちの部の勝利だけを信じて動いてください！！
ファンサービスするならうちの部の子だけでお願いします！！」
…ファンサービスって……。
その言葉につい、苦笑い。
でも、なんとなく逃げるタイミングを逃してしまった僕には救世主だった。
ここはきちんと前さんの言うことを聞いておかなくちゃ。
「……はい、わかりました」
おとなしく返事をして、競技室へと戻った。
★★★
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ゆうの(プロフ) - nononoさん» ハイタッチとか、ハグとか、男同士は簡単にするけど実際の韓国男児って、女性に対してはどうなんだろう？？ユノも普通にサラリーマンだったらするのかなぁ？？ (2018年12月22日 8時) (
レス) id: 58e1bcc9d5 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうの(プロフ) - かえるさん» スタンド席の皆さんは野鳥の会よろしく、双眼鏡ガン見かも…？！コバさんは、しっかり自宅で綾音さんと練習した甲斐がありました！ (2018年12月22日 8時) (レス) id: 58e1bcc9d5 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうの(プロフ) - のこさん» コバさんの考えはシンプルでポジティブでストレートなんで気持ちが良いですよ〜。のこさん、是非コバさん誘って人生語り合ってくだされ。 (2018年12月22日 8時) (レス) id: 58e1bcc9d5 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうの(プロフ) - YUNのさん» 影に隠れていても何もならない、と実感している彼女は、使えるものはなんでも使って自分の欲望を満たそうとするでしょうね。お互いが弱点だから、そこを突かれたら身動き取れなくなりますね、2人とも。しかも、ヒロインは彼女にトラウマが…。^_^; (2018年12月22日 8時) (レス) id: 58e1bcc9d5 (このIDを非表示/違反報告)
nonono - ハグ〜(//∇//)の文字だけで、ヘラヘラしてしまふーwwwやったねー！一瞬かもしれないけど、喜びを一緒に感じて良かった！ (2018年12月18日 19時) (レス) id: 399d76873f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆうの
| 作者ホームページ：https://ameblo.jp/kanayunho
作成日時：2018年10月27日 1時
