体育大会 17 ページ36
★★★
ずっと意識は背中にあった。
意識したところで私に何ができるわけでもないのに
周りの子と話をしながらも
ずっと…。
胸がいっぱいでお弁当もあまり食べられなくて
何口か運んだ後は
ただ、女の子たちの会話に相槌を打つ。
気持ち、胃が痛くなってきた頃に
背後からかけられたユノくんの声にびっくりして振り返ると
それと同時にユノくんを呼ぶ真由美の声も聞こえて。
目の前で
夕食を食べに行く約束を取り付けるユノくんと真由美。
その様子に
どんな顔をして良いのか分からなくなって思わずくるり、と向き直ってしまった。
見ていられないのと、
見られたくないのと…。
私に声をかけた、と言うことは
私に用事があったはずなのに…
ユノくんの言葉を背中に聞きながら
私は何も言えずにいた。
おかしな状態なのはわかってる。
だけどもう、真っ直ぐユノくんの顔を見る自信がない…。
なんとなく歯切れの悪いユノくんの言葉を背中に聞いて
私はゆっくりと片付けを開始した。
ユノくんの付き合いに私がとやかく言える訳じゃない。
ユノくんが誰とどうしようと
それはユノくんの勝手だ。
私の考えを押し付けるわけにはいかない。
私の理想を
私の希望を…。
彼女以外に
彼女以上に好きな相手が現れないとも限らないんだし…。
私が腹を立てる理由は…
…………どこにもないんだ。
何気なく見つめた先。
あっという間に本部席にいるコバさんの所に到着しているユノくんに少し驚いた。
何かで頭を叩かれて
次には身体を叩かれてる。
…え。
あれスリッパ…？！
まさかコバさん、履いてたスリッパでユノくん叩いてるんじゃ…！
思わずその場に立ち上がって、ダッシュしそうになったのを
拳をぎゅっと握って、耐えた。
…いけないいけない。
ユノくんの事となるとつい、力が入ってしまうけど
本来それがいけないんだよね。
そこまでする資格は私には無いんだ。
これからは一歩引いて、
ユノくんの行く道を遮らないようにしていれば良いんだ…
そんな事を思いながら
遠目なのを良いことにユノくんを見ていたら
「…！」
目があった気がして驚いた。
さっきは自分から無視しておきながらこうして姿を見ているなんて
我ながら都合が良すぎると視線を外そうとした時、
ユノくんの視線が少し動いて小さく手を振るのが見えた。
「きゃあ〜〜！」
とスタンド席から軽く悲鳴が上がる。
★★★
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ゆうの(プロフ) - nononoさん» ハイタッチとか、ハグとか、男同士は簡単にするけど実際の韓国男児って、女性に対してはどうなんだろう？？ユノも普通にサラリーマンだったらするのかなぁ？？ (2018年12月22日 8時) (
レス) id: 58e1bcc9d5 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうの(プロフ) - かえるさん» スタンド席の皆さんは野鳥の会よろしく、双眼鏡ガン見かも…？！コバさんは、しっかり自宅で綾音さんと練習した甲斐がありました！ (2018年12月22日 8時) (レス) id: 58e1bcc9d5 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうの(プロフ) - のこさん» コバさんの考えはシンプルでポジティブでストレートなんで気持ちが良いですよ〜。のこさん、是非コバさん誘って人生語り合ってくだされ。 (2018年12月22日 8時) (レス) id: 58e1bcc9d5 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうの(プロフ) - YUNのさん» 影に隠れていても何もならない、と実感している彼女は、使えるものはなんでも使って自分の欲望を満たそうとするでしょうね。お互いが弱点だから、そこを突かれたら身動き取れなくなりますね、2人とも。しかも、ヒロインは彼女にトラウマが…。^_^; (2018年12月22日 8時) (レス) id: 58e1bcc9d5 (このIDを非表示/違反報告)
nonono - ハグ〜(//∇//)の文字だけで、ヘラヘラしてしまふーwwwやったねー！一瞬かもしれないけど、喜びを一緒に感じて良かった！ (2018年12月18日 19時) (レス) id: 399d76873f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆうの
| 作者ホームページ：https://ameblo.jp/kanayunho
作成日時：2018年10月27日 1時
