ロッカールーム…YN ページ32
★★★
仕事の片付けを終え小林さんと2人、帰り支度をしようとロッカールームに向かう途中だった。
「あれ？真樹、お前帰ったんじゃなかったの？」
さっき元気良く帰りの挨拶を済ませてフロアを後にしたはずの桐生さんと数人の女の子が、またロッカー付近にいたのに気づいた小林さんが声をかける。
「…あっ！小林さん…！」
こちらに気づいた桐生さんが、僕を見て少し表情を変えた。
「どうした〜〜？なんだか騒々しいな」
「…あ、えっと…」
なんとなく歯切れが悪くなった桐生さんの横から
「小林さん！Aさんに彼氏がいるって聞いてました？！」
別の女の子が口を開いた。
「…えっ」
思わず声が漏れた僕。と
「はあぁ？！Aに男？んなわけないない！」
至っていつもの様子で切り返す小林さん。
…どう言うこと…？？
「だって、今ロータリーにお迎えが来てるんですよ！！」
「そうそう！黒塗りの高級車！」
「左ハンドルだったよね！」
「しかも結構なイケメン！」
「声も渋かったよね！！」
…御曹司がAさんを迎えに来たのか…。
覚悟はしていたとは言え、現実に事実を突きつけられると結構ショックなものだ。
「そんな浮いた話は聞いたことねぇなぁ。
大方、親戚とかじゃないのか？近くに従兄弟が住んでるって聞いてたし」
小林さんはあくまでも平然と受け答えをする。
「え〜〜？親戚〜〜？？」
訝しげにお互いを見やる女の子たち。
そんな会話をしていたら、ちょうどそこに噂の主がやって来た。
「あっ！Aさん！！」
「……えっ…と……皆どうしたの？」
一瞬、目が合ってどきりとした。
「Aさん！さっきのイケメン誰ですか？！」
「いとこさんですか？」
「あっ、ちょっと皆…！」
一斉にAさんへと意識が向かう女の子たちを、桐生さんが制止しようとするけど間に合う訳もなく。
「え、え？いとこ？あ、いやいとこじゃなくて…」
赤い顔して慌てるAさん。
「ええ〜〜！じゃあ誰なんですか？！」
「Aさんの彼氏？！」
なおも興味津々でAさんに迫っていく彼女たちを
僕はまるでスクリーン越しで見ているような錯覚を覚えた。
なんとなく現実味がないんだ。
★★★
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ゆうの(プロフ) - misuzuさん» 気に入っていただけると良いんですけども…^_^; (2018年7月13日 15時) (
レス) id: 58e1bcc9d5 (このIDを非表示/違反報告)
misuzu(プロフ) - ゆうのさん» ゆうの様、ありがとうございました。コミュに返信しました。年下の恋人覗けます。楽しみです。 (2018年7月12日 16時) (携帯から) (レス) id: da5ced1827 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうの(プロフ) - misuzuさん» お声がけありがとうございます(*^^*) メッセージしましたので確認してみてください！ (2018年7月12日 15時) (レス) id: 58e1bcc9d5 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうの(プロフ) - nononoさん» nononoさんが一番のりですね！ (2018年7月12日 15時) (レス) id: 58e1bcc9d5 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうの(プロフ) - のこさん» のこさん、M限定の人生相談ですね…！もれなく、毎日のように様子を伺いにくるユノにも会えそうだ…！ (2018年7月12日 15時) (レス) id: 58e1bcc9d5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆうの
| 作者ホームページ：https://ameblo.jp/kanayunho
作成日時：2018年1月18日 12時
