デート 35 ページ42
★★★
思ったより早く男湯を後にしてきたユノくんにちょっとびっくりした。
心の準備ができてなくて
半乾きで髪の毛をかき上げながら出てきたユノくんは最高にかっこよくて、思わず顔も赤くなる。
しかも
そのユノくんも私を見て一瞬驚いたような表情を見せたから、
私が今日は珍しく化粧していたことを思い出した。
…変に思われてないかな…
そんな事を思いながら、
あまりまともにユノくんを見ることが出来なくて、足早に前を歩く。
車が近づいた時、
いつもなら助手席側に進んで行くユノくんが
私と同じ運転席側に向かってくるから不思議に思っていると
ロックを外したドアを目の前で開けてくれた。
…え
「どうぞ？」
ニッコリと微笑んで、手を翻し招いてくれる。
「…あ、ありがと…う…」
久しぶりのそんな行動に、目が丸くなった。
そうだった。こういう事が出来る人だったんだった…。
最近は割と当たり前のようにそれぞれ運転席側と助手席側に分かれて乗り込むようになっていたから
久々の女の子扱いに顔が赤くなる。
運転席のドアを閉めてくれたユノくんは、足早に助手席側に乗り込んで来て
そして、
そのまま覆いかぶさる様にその左腕を私に向かって伸ばして来た。
…えっ？！
まるで抱きしめられるかのような状態に
一気に体温は上がり、心音も跳ね上がる。
頭に血が上りすぎて軽く目眩を覚えかけたその時、
カチリ、
と機械音が耳に響いてきた。
…え？
気付けばユノくんはゆっくりと私から離れていて
私の胸元にはしっかりとシートベルトが付けられていた。
一瞬、状況が飲み込めない私。
そんな私を見たユノくんは
「シートベルト完了です！」
そう言ってニッコリ笑った。
★★★
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haru(プロフ) - ゆうのさま、ささくれた心が癒されます(ノ_＜。)。いつも素敵なお話を読ませて頂きありがとうございます。 (2018年1月25日 23時) (
レス) id: 4f4c2e64e3 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうの(プロフ) - haruさん» ご丁寧なコメントありがとうございます(*^^*) お話が何かのお役に立っているとすれば、こんな嬉しい事はありません。これからもよろしくお願いします(*^^*) (2018年1月25日 23時) (レス) id: 58e1bcc9d5 (このIDを非表示/違反報告)
haru(プロフ) - ゆうのさま、ささくれた心が癒されます。(ノ_＜。)いつも素敵なお話を読ませて頂きありがとうございます (2018年1月25日 23時) (レス) id: 4f4c2e64e3 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうの(プロフ) - yknowchanminさん» もう少しだけデートモードは続きます！！嵐の前の静けさ、大きな山の前の平原のような今、幸せな時間を過ごしてもらいましょう〜！ (2018年1月18日 20時) (レス) id: 58e1bcc9d5 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうの(プロフ) - かえるさん» ユノくんにリードされたらホイホイついていくしかないですよね！^_^; (2018年1月18日 20時) (レス) id: 58e1bcc9d5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆうの
| 作者ホームページ：https://ameblo.jp/kanayunho
作成日時：2017年11月1日 23時
