デート 31 ページ37
★★★
浴室内の熱気が苦手な私にとって露天風呂は天国だ。
少し涼しくなった風を浴びながら
ゆったりと露天風呂に浸かっていると
壁を隔てた向こう側、男湯のほうが賑やかになってきた。
団体さんでもきたのかな？と思ったら
ざわつく中に聞き覚えのある声が聞こえてきた。
「そうなんですよ〜！会社の海水浴だったんです/」
…ユノくんだ…！！
「こんな時間までかい？」
「あ、いえいえ。部の海水浴は2時過ぎに終わってるんですけどね、そのあと彼女と僕だけ残って遊んでました！」
…へ？？い、一体誰と喋ってるの…？！
「へぇ〜、そりゃ楽しかっただろ」
「そりゃあもう！」
「にいちゃんの彼女ったら、やっぱり韓国人なのかい？」
「あ、いいえ？日本人です」
そ、それって、私のことを話してる？！
「おや！そうなのかい！」
「日本人女性、可愛いですよね〜〜」
なっ……！
ゆ、ユノくんってば一体何を…？！
丸い目で、男湯の方を凝視する。
「にいちゃん、見る目あるな！」
「しかもイケメンな上に身体もこんなデカくて…羨ましいなぁ！」
ペシペシ、と音がする。背中あたりを叩かれてる…？
すると、
「そうですか？ありがとうございます！」
嬉しそうなユノくんの声が聞こえた。
…地元のおじさんとでも話してるのかな？
「にいちゃんの彼女はベッピンさんかい？」
「ベッ…ピン？？」
「ん？ああ、美人か、ってことだ」
「ああ！そりゃあもう！綺麗だし可愛いし！」
……！！
ちょっ、ちょっと待って…！
今、ユノくんの彼女設定は私 ？！なんだよね？！
そんな綺麗だとか可愛いだとか、ハードル上げるのはやめて〜〜！！
それでなくてもユノくんは目立つのに
女湯から出てユノくんと並んでたら私が彼女だと思われるよぉ！！
「へぇぇ〜！こんなハンサムなにいちゃんにそんな風に言われるなんて、本当にベッピンなんだなぁ！」
おじさんたちの興味がこっちに向かってるし…！
「みてみたいなぁ、彼女とやら」
「そうだなぁ！紹介して欲しいよなぁ！」
ほ、ほらぁ！そうなるよね？！
普通にそうなるよね？！だってこんなイケメンが綺麗とか可愛いとか言うんだから
そりゃどれほどの美女だ？！ってなるよね？！
私でもなるもん！！
女湯には誰がいるわけでもないのに
恥ずかしさのあまり顔を半分まで湯船に浸けた。
ブクブクブク……
…どうしよう
とてもじゃないけど、風呂上がり、ユノくんの隣には並べないよぉ……
★★★
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 379人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「東方神起」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
haru(プロフ) - ゆうのさま、ささくれた心が癒されます(ノ_＜。)。いつも素敵なお話を読ませて頂きありがとうございます。 (2018年1月25日 23時) (
レス) id: 4f4c2e64e3 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうの(プロフ) - haruさん» ご丁寧なコメントありがとうございます(*^^*) お話が何かのお役に立っているとすれば、こんな嬉しい事はありません。これからもよろしくお願いします(*^^*) (2018年1月25日 23時) (レス) id: 58e1bcc9d5 (このIDを非表示/違反報告)
haru(プロフ) - ゆうのさま、ささくれた心が癒されます。(ノ_＜。)いつも素敵なお話を読ませて頂きありがとうございます (2018年1月25日 23時) (レス) id: 4f4c2e64e3 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうの(プロフ) - yknowchanminさん» もう少しだけデートモードは続きます！！嵐の前の静けさ、大きな山の前の平原のような今、幸せな時間を過ごしてもらいましょう〜！ (2018年1月18日 20時) (レス) id: 58e1bcc9d5 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうの(プロフ) - かえるさん» ユノくんにリードされたらホイホイついていくしかないですよね！^_^; (2018年1月18日 20時) (レス) id: 58e1bcc9d5 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ゆうの
| 作者ホームページ：https://ameblo.jp/kanayunho
作成日時：2017年11月1日 23時
