デート 30 ページ36
★★★
「うわ！結構混んでますね！」
国道沿いのその温泉は、この時期は海水浴帰りの人でごった返す。
「考えることはみんな同じなんだよね」
なんとか駐車場に入ることが出来て、ホッとしながら車から降りる。
目の前の軽自動車の女の子たちが、少し丸い目で私を見ていた。
まあ、よくある光景だ。
ごっつい黒いSUV車から出てくる私がこんなちっこいんだもん。
続いて助手席側から出てきたユノくんに視線が動いたのが見えた。
更に目が丸くなってる。
うんうん、わかるよ。どう見たって立ち位置逆だし、ユノくん、眼を見張るイケメンだしね。
あからさまな態度が可愛くて思わず笑ってしまう。
「どうかしました？Aさん」
反対側から覗かれるから、慌てて荷物を持って進み出す。
「あ、ううん。目の前の車の女の子たちがユノくん見てびっくりしてたから可愛くて」
「え、びっくり？な、なんで？？」
「…なんでだと思う？」
真剣に目を丸くするユノくんに聞いてみた。
「……大きいから？かな」
やっぱりわかっていない。
そんな小首を傾げる姿は可愛くて仕方ない。
「そうかもね〜〜」
もう慣れっこなんだろうユノくんは
おそらくそんな視線を気にしたことも無いんだろうな。
そんな事を思いながら、温泉施設の玄関へと向かった。
シャンプーやコンディショナーなんかは常備されているから、2人で小さなタオルだけ買って、女湯男湯に別れて進む。
浴室には、痛々しいくらいの日焼け後の女性や子供たちがたくさん入っていた。
この温泉には、そんな人たち用なのか
サウナもないのに冷水の浴槽が一つある。
子供たちは大はしゃぎで入っていて、騒ぎすぎるのをお母さんたちが必死になだめる様子が微笑ましい。
ガッチリと日焼けを阻止していた私だけど、後半になってユノくんと海に入ったから
やっぱりうっすらと焼けていた。
温水が痛いほどではないから
速やかに洗って、そして、露天風呂の方へと移動した。
★★★
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haru(プロフ) - ゆうのさま、ささくれた心が癒されます(ノ_＜。)。いつも素敵なお話を読ませて頂きありがとうございます。 (2018年1月25日 23時) (
レス) id: 4f4c2e64e3 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうの(プロフ) - haruさん» ご丁寧なコメントありがとうございます(*^^*) お話が何かのお役に立っているとすれば、こんな嬉しい事はありません。これからもよろしくお願いします(*^^*) (2018年1月25日 23時) (レス) id: 58e1bcc9d5 (このIDを非表示/違反報告)
haru(プロフ) - ゆうのさま、ささくれた心が癒されます。(ノ_＜。)いつも素敵なお話を読ませて頂きありがとうございます (2018年1月25日 23時) (レス) id: 4f4c2e64e3 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうの(プロフ) - yknowchanminさん» もう少しだけデートモードは続きます！！嵐の前の静けさ、大きな山の前の平原のような今、幸せな時間を過ごしてもらいましょう〜！ (2018年1月18日 20時) (レス) id: 58e1bcc9d5 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうの(プロフ) - かえるさん» ユノくんにリードされたらホイホイついていくしかないですよね！^_^; (2018年1月18日 20時) (レス) id: 58e1bcc9d5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆうの
| 作者ホームページ：https://ameblo.jp/kanayunho
作成日時：2017年11月1日 23時
