反論…CM ページ9
✴✴✴
ヌナに玄関先で呼び止められて
思わず足が止まった。
何を言われるのか怖いけど
やっぱり好きだと思うから
未練がましくもヌナの言葉はきちんと聞きたいとも思ってしまう。
ご飯を作りに来ないのか、と聞かれ
僕は返事に困惑する。
作りに来たいに決まってる。
会いたいに決まってる。
僕はあなたが好きなんだから。
でもヌナは…？
はっきりとした返事をくれないヌナにとって僕は…？
こんな宙ぶらりんな気持ちで
何を言えと言うの…？
「……ごめん…なさい。
僕…にはどうしたら良いのか…よくわかりません…」
正直な気持ちだった。
と、同時に思い出した、
ああ…そうか。
ご飯を作りたいと言った僕の気持ちを汲んでくれたのか、
そう気がついて。
「…ぼ、僕は大丈夫ですから。
こういうことには慣れてますし…
僕の希望は…
……叶うことはないので…」
そう言ってまた、足元を見つめ今度こそ一歩踏み出しドアをあけかけた。
その瞬間
「に、逃げるの？」
背後からヌナの静かな声が響いた。
…逃げる…？
「なんで…すぐ諦めるの？
なんで…わがまま言わないの？
やりたいことを、
食べたいものを、
どうして声に出して言わないの？！」
背後から矢継ぎ早にヌナの声がする。
諦める？
わがままを言う？
やりたいことを
食べたいものを
口に出して言う？
ドアノブを握る右手に力がはいる。
「……どんなに切望しても…
できないことも……あります……」
リュックの肩紐を握る左手の拳に力が入る。
「どんなに…望んだって……
どんなに声を上げたって……
相手に全く届かない……」
また
足元に視線が落ちた。
「現に今だって…
ヌナには僕の気持ちは届かない……」
俯いたまま僕は続けた。
「…大体
逃げているのはヌナだって同じじゃ…ないですか…！
彼からも逃げて
僕からも逃げて…！」
込み上げてくる感情をコントロール出来ず、思わず振り返りざまヌナに向かってそう叫んだ。
目の前に目を丸くしたヌナ。
でもその瞳にはさっきとは違い、強い光が宿っていた。
その瞳に対抗するかの様に僕は言葉を続ける。
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ゆうの(プロフ) - すぐりさん» 怒涛の読破、ありがとうございます笑 ユノペンから見た、チャンミン像でございます。違和感なければ嬉しいです。(*^^*) (2021年11月24日 19時) (
レス) id: 253e460f3e (このIDを非表示/違反報告)
ゆうの(プロフ) - りんごさん» うわぁ〜！りんごさん！ご無沙汰です！ごめんなさい、お返事してなくて〜！(＞人＜;)読んでいただき、ありがとうございます！ (2021年11月24日 19時) (レス) id: 253e460f3e (このIDを非表示/違反報告)
すぐり(プロフ) - 苺ｼﾘｰｽﾞ ようやっと読み進めておりまして…何でだろ…今のところ ゆうのｻﾝの作品で出てくるﾁｬﾝﾐﾝ…全部好きなんですけどぉ（T^T）あーーーー…やっぱ私はﾁｬﾐﾍﾟﾝだったーーと再確認して…更新待ちの栞を挟みます♪ (2021年11月24日 15時) (レス) @page41 id: 2b78457879 (このIDを非表示/違反報告)
りんご(プロフ) - 苺とチョコシリーズ、読ませて頂きました^^*とっても面白いです！こちらもいつか更新されるの楽しみにしておりまーす＼(^^)／ (2020年2月3日 21時) (レス) id: 468b4d31bd (このIDを非表示/違反報告)
ゆうの(プロフ) - ｻﾏﾕｶさん» これ以上に進んでないのはチャラユノ話なんですよねぇ…^_^; いつもいつも、ありがとうございます。m(_ _)m 励みになります！ (2019年8月29日 16時) (レス) id: 253e460f3e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆうの
| 作者ホームページ：https://ameblo.jp/kanayunho
作成日時：2016年6月24日 21時
