約束…CM ページ21
✴
「…たぶん、その時からチャンミンが好きだったんだと思う…」
ヌナからそんな言葉が飛び出して
思わず僕の身体が震えた。
「…ごめんね。ユノのこともあるのに…
でも、これが今の私の正直な気持ち」
そう言ったヌナが
ゆっくりと僕から離れて僕の顔を覗き込んだ。
「…僕だけに…なる可能性は…ありますか…？」
思わず聞いていた。
あの男が好きだと、失恋して気付いたと言うヌナ。
だからと言って直ぐにスッパリと諦めきれる訳がない。
僕のことも好きだと言ってくれたヌナ。
いずれは僕だけ…になる可能性がゼロではないなら…
僕は……。
おそらく
必死な表情でヌナを見つめていただろう。
そんな僕を見て
ヌナはやわらかく微笑んだ。
「…うん。
だって…
ユノに失恋したけど…
チャンミンがそばにいてくれたから…
私は今、元気だもん」
そう言って。
この時の僕は
生まれて初めて好きになった女性に告白して
そして好きになってもらったという事実が嬉しくて
ヌナが色々な覚悟を決めて
僕のそばにいてくれることを決めたことを
少しも気づかなかった。
僕が大人だったら
ヌナだけを悩ませずに
その手をしっかり掴んでいることができたのかな…。
そういう事も含めてヌナは
全てを考えて
全てを受け入れる覚悟をしてくれたんだね。
僕があまりにも世間知らずで
自分のことしか考えていなかったから
全てをヌナに委ねてしまうことになってしまったんだ。
「また…ご飯作りに来てくれる？」
もう、時間がないからと
慌てて帰り支度をして靴を履く僕の背後からヌナが聞く。
「…来ていいんですか？」
顔を上げてヌナを見た。
「もちろん！だって…彼氏でしょ？
これ、渡しておくね、カードキー。いつ来てくれてもいいから。
私がいなくてもキッチンは好き勝手使ってくれていいし、食材買うならこのカード使って？」
「…え、でも…」
「仕事が忙しくて…なかなか一緒には食べられないかもしれないけど…
作っておいてくれたら私は嬉しいかなぁ〜、なんて！」
そう言って舌を出して笑うヌナ。
「…ありがとうございます。
美味しいご飯、作ります！」
「…なんか、彼氏と彼女の立場が逆だけど、ま、いいよね？」
そう言いながら帰りがけの僕にキスをするヌナは
本当に男前だった。
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ゆうの(プロフ) - すぐりさん» 怒涛の読破、ありがとうございます笑 ユノペンから見た、チャンミン像でございます。違和感なければ嬉しいです。(*^^*) (2021年11月24日 19時) (
レス) id: 253e460f3e (このIDを非表示/違反報告)
ゆうの(プロフ) - りんごさん» うわぁ〜！りんごさん！ご無沙汰です！ごめんなさい、お返事してなくて〜！(＞人＜;)読んでいただき、ありがとうございます！ (2021年11月24日 19時) (レス) id: 253e460f3e (このIDを非表示/違反報告)
すぐり(プロフ) - 苺ｼﾘｰｽﾞ ようやっと読み進めておりまして…何でだろ…今のところ ゆうのｻﾝの作品で出てくるﾁｬﾝﾐﾝ…全部好きなんですけどぉ（T^T）あーーーー…やっぱ私はﾁｬﾐﾍﾟﾝだったーーと再確認して…更新待ちの栞を挟みます♪ (2021年11月24日 15時) (レス) @page41 id: 2b78457879 (このIDを非表示/違反報告)
りんご(プロフ) - 苺とチョコシリーズ、読ませて頂きました^^*とっても面白いです！こちらもいつか更新されるの楽しみにしておりまーす＼(^^)／ (2020年2月3日 21時) (レス) id: 468b4d31bd (このIDを非表示/違反報告)
ゆうの(プロフ) - ｻﾏﾕｶさん» これ以上に進んでないのはチャラユノ話なんですよねぇ…^_^; いつもいつも、ありがとうございます。m(_ _)m 励みになります！ (2019年8月29日 16時) (レス) id: 253e460f3e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆうの
| 作者ホームページ：https://ameblo.jp/kanayunho
作成日時：2016年6月24日 21時
