本心を ページ20
✴✴✴
「…ごめんね…
私は逃げてるのにチャンミンにだけ本心を言わせて…」
薄々感じていた。
家や家族に対する緊張を。
父親に対する畏怖の感情を。
「…なんとなく感じてはいたの。
屋敷でのチャンミンと…
私といるチャンミンとでは違うから…。
何かあるとは思っても…
調べることもできたんだけど…
でも、チャンミンの口から聞きたくて…
あえて何もしなかったの…」
やわらかくチャンミンを抱きしめて
私は…
私も…
語ろうと思った。
この先、どうなるかわからないけど
今のチャンミンに私が必要なら
それに応えよう、と…。
それが
あのイタリアンレストランでの等身大の彼へと繋がるのなら
閉じた世界を広げることになるのなら
その手助けをしてあげたい、と
これは母性なのか、
恋心なのかよくわからないけど
それを見極めるためにも
チャンミンの側にいよう。
抱きしめる私の肩先でチャンミンが静かに頭を振る。
「…だから…」
「…え？」
「…そんなヌナ…だから…好きなんです…。
僕を…きちんと真正面から見ようと…してくれる…」
「…チャンミン…」
思わず抱きしめる腕に力が入った。
あなたはどれだけ傷ついて生きてきたの…？
まだ若いのに全てを諦めてしまいそうになるまでの絶望感を感じていたなんて…
「…私も…逃げない…」
自分自身に言い聞かせるように呟いた。
覚悟を決めろ、A！
チャンミンはまだまだこれからの人。
何かあったら直ぐに手放せる覚悟を持って…付き合わなくては…
その覚悟を決めて…
「…あのイタリアンレストランでチャンミンを見かけて…
美味しそうに
幸せそうに食べてるな…って微笑ましくて…
同じものを美味しいと感じてることがわかるくらい…見ていたんだよ…？」
「…え？」
「…たぶん、その時からチャンミンが好きだったんだと思う…」
私の言葉にチャンミンの肩が揺れる。
「…ごめんね。ユノのこともあるのに…
でも、これが今の私の正直な気持ち」
ゆっくりとチャンミンから離れて
その見開かれた可愛い瞳を覗き込む。
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ゆうの(プロフ) - すぐりさん» 怒涛の読破、ありがとうございます笑 ユノペンから見た、チャンミン像でございます。違和感なければ嬉しいです。(*^^*) (2021年11月24日 19時) (
レス) id: 253e460f3e (このIDを非表示/違反報告)
ゆうの(プロフ) - りんごさん» うわぁ〜！りんごさん！ご無沙汰です！ごめんなさい、お返事してなくて〜！(＞人＜;)読んでいただき、ありがとうございます！ (2021年11月24日 19時) (レス) id: 253e460f3e (このIDを非表示/違反報告)
すぐり(プロフ) - 苺ｼﾘｰｽﾞ ようやっと読み進めておりまして…何でだろ…今のところ ゆうのｻﾝの作品で出てくるﾁｬﾝﾐﾝ…全部好きなんですけどぉ（T^T）あーーーー…やっぱ私はﾁｬﾐﾍﾟﾝだったーーと再確認して…更新待ちの栞を挟みます♪ (2021年11月24日 15時) (レス) @page41 id: 2b78457879 (このIDを非表示/違反報告)
りんご(プロフ) - 苺とチョコシリーズ、読ませて頂きました^^*とっても面白いです！こちらもいつか更新されるの楽しみにしておりまーす＼(^^)／ (2020年2月3日 21時) (レス) id: 468b4d31bd (このIDを非表示/違反報告)
ゆうの(プロフ) - ｻﾏﾕｶさん» これ以上に進んでないのはチャラユノ話なんですよねぇ…^_^; いつもいつも、ありがとうございます。m(_ _)m 励みになります！ (2019年8月29日 16時) (レス) id: 253e460f3e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆうの
| 作者ホームページ：https://ameblo.jp/kanayunho
作成日時：2016年6月24日 21時
