昔話2…CM ページ11
✴✴✴
広い屋敷で、奥様とよばれ、
おぼっちゃまと呼ばれ
あてがわれる分不相応な広い部屋。
あまりに大きなベッドが寂しくて
眠れるようになるまでにかなりの月日が必要だった。
それは母も同じだったようで
父と寝室は同じもののベッドは別々。
しかもほとんど寝ている時間などないような父。
寂しがり屋の母にとって
そんな生活は本当に寂しくて仕方なかったんだと思う。
その上、
大好きだった家事は
食事はシェフが。掃除はメイドが。
せっかく手に入った広い庭だって
手入れをするのは庭師の仕事で…。
うかつに手を出すと、メイドのリーダーであるソンアのチェックが入って怒られる始末。
ソンアは、どこぞの名家から引き抜いてきたメイド頭で
上流階級について全く無知だった僕たちの教育係のようなものも兼ねていたせいで
屋敷の中では女主人である母よりも力を持っていた。
誰もかれもがソンアのいう事を聞き、動く。
母のいうことなど誰一人聞く耳を持たなかった。
ソンアはソンアで自分の職務を全うしようとするあまり
気弱な母に対して容赦のない指導が入るから
側で見ていた僕は疲れ果てていく様を目の当たりにして
何度か父にかけあった。
少しでいいから母に自由をあげて欲しいと。
だけど
会社を軌道に乗せようと必死の父には家庭を省みる余裕はなく
僕の言葉は宙に浮いたまま。
そんな時だった。
ユリが屋敷にやってきたのは。
父が昔お世話になった人の娘さんだと言うユリ。
ご両親が事故で亡くなり、親しい親戚もいないことから父が預かることになったと言う。
ユリが来たことで
母と僕の毎日が少し変わった。
高校生だったユリは、うちから高校へ通いながら少しずつメイドの仕事をこなしていて
卒業後はそのまま屋敷で働くという約束だったらしい。
ユリはとても元気が良かった。
両親がいきなり他界したと言うのに、明るかった。
だけど
いつものようにこっそりと母とキッチンで料理をしている時に見てしまったんだ。
裏庭のバラのアーチに隠れて声を殺して泣いているユリを。
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ゆうの(プロフ) - すぐりさん» 怒涛の読破、ありがとうございます笑 ユノペンから見た、チャンミン像でございます。違和感なければ嬉しいです。(*^^*) (2021年11月24日 19時) (
レス) id: 253e460f3e (このIDを非表示/違反報告)
ゆうの(プロフ) - りんごさん» うわぁ〜！りんごさん！ご無沙汰です！ごめんなさい、お返事してなくて〜！(＞人＜;)読んでいただき、ありがとうございます！ (2021年11月24日 19時) (レス) id: 253e460f3e (このIDを非表示/違反報告)
すぐり(プロフ) - 苺ｼﾘｰｽﾞ ようやっと読み進めておりまして…何でだろ…今のところ ゆうのｻﾝの作品で出てくるﾁｬﾝﾐﾝ…全部好きなんですけどぉ（T^T）あーーーー…やっぱ私はﾁｬﾐﾍﾟﾝだったーーと再確認して…更新待ちの栞を挟みます♪ (2021年11月24日 15時) (レス) @page41 id: 2b78457879 (このIDを非表示/違反報告)
りんご(プロフ) - 苺とチョコシリーズ、読ませて頂きました^^*とっても面白いです！こちらもいつか更新されるの楽しみにしておりまーす＼(^^)／ (2020年2月3日 21時) (レス) id: 468b4d31bd (このIDを非表示/違反報告)
ゆうの(プロフ) - ｻﾏﾕｶさん» これ以上に進んでないのはチャラユノ話なんですよねぇ…^_^; いつもいつも、ありがとうございます。m(_ _)m 励みになります！ (2019年8月29日 16時) (レス) id: 253e460f3e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆうの
| 作者ホームページ：https://ameblo.jp/kanayunho
作成日時：2016年6月24日 21時
