春の気配 ページ45
★★★
羽田空港に到着して、
ユノくんに差し出される手を取り、手を繋いで先へ進む。
札幌とは違い、身近な人が居ないことが
少しだけ私の気持ちを楽にしていた。
「うわ、暖かい！春物のコート要らなかったね！」
空港を出たところで、Aさんが春の日差しに目を丸くしてそう言った。
札幌を出る時は10度を切る気温だったのが
「そうですねぇ。気温20度超えてますもんね」
スマホで確認した気温をAさんと覗き込む。
「うわ！そりゃ暖かいわ！」
「コート、ケースに入れます？」
「そうだね。手に持ってても着ること無さそうだし…」
モノレールに乗る前に、荷物を色々と片付けた。
「さて、では行きましょう！」
私のキャリーケースを当たり前のように持って、また右手を差し出してくれるユノくん。
「ありがとう」
一言、お礼を言ってその手を掴む。
「行き先を知るのは僕だけですからね〜。迷子にならないようにしっかり握っていてくださいね！」
ニッコリ微笑むユノくんに
私も嬉しくて笑った。
東京には、ディズニーランドに行くために何度か来ているけど、
ほとんどディズニー直行だから、東京は全くわからない。
絶対にユノくんにはぐれないようにしないと…！！
そんな決意が現れたのか
思わずユノくんの手をギュッと握った。
すると、ユノくんからもお返しのように力強く握り返された。
そんな反応も素直に嬉しい。
モノレールに乗って、歩いて、山手線に乗り込んだ。
一度東京駅で降りてキャリーをコインロッカーへ置いて、
また山手線に乗り、
駒込駅で降り立って、また、歩き出す。
…どこに連れて行ってくれるんだろう…
春の陽気にワクワクしながら、ユノくんと並んで進む。
★★★
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 467人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「東方神起」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ゆうの(プロフ) - YUNのさん» 見切り発射です！(定番の)(笑) (2020年8月8日 16時) (
レス) id: 253e460f3e (このIDを非表示/違反報告)
YUNの - おひさしぶりぃね！待ってましたよ、ドキドキ、キュンキュンだわ (2020年8月8日 13時) (レス) id: 92e00ad2f0 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうの(プロフ) - ひよさん» コメントありがとうございます(*^^*) 必死にスケジュール作成中です！！ (2020年8月4日 8時) (レス) id: 253e460f3e (このIDを非表示/違反報告)
ひよ(プロフ) - ゆうのさん、ありがとうございます。わくわく・・強行軍？楽しみです。 (2020年8月2日 16時) (レス) id: 532cbc9d20 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうの(プロフ) - ゆきさん» 見切り発車です…^_^; (2020年8月2日 11時) (レス) id: 253e460f3e (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ゆうの
| 作者ホームページ：https://ameblo.jp/kanayunho
作成日時：2020年4月26日 9時
