雨の日 ページ19
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むせ返るような人も
人間観察と思ったら楽しい。
それに何より
「チャンミーーン！！こっちーー！！」
Aがとにかく楽しそうで。
「おーい！行きすぎるなよ！はぐれるだろ！」
と、言ってるそばからAの姿が消えて、
慌てる俺の目の前に、横からひょっこり現れた。
「チャンミンはおっきいから、私は迷わないんだよね〜！」
「お前はちっこいから見失いやすいんだよ！
迷子になっても知らねーぞ？」
「そしたらチャンミンは立っててくれれば良いよ！
私がチャンミンを見つけるから！」
「あのなぁ…」
「チャンミンはもうずーっとそうやって私の道標だったんだよ？」
「…え？」
「いっつも皆よりちょっと大きかったからさ！
何があってもチャンミンは見つけられる！って自信あるんだ！」
「…俺はAを見つけられないだろ」
遙か下にあるAの顔を見ると
「仕方ないなぁ。
じゃあ、こうしよう！」
そう言ってAが俺の手を握る。
「こうすればはぐれないでしょ？」
ニッコリ笑うその笑顔は思いっきり恥ずかしさで赤くなっている。
…まったく。
「どうせならこの方が解けないだろ」
俺は恋人つなぎで握り返してやって
そしてすかさず空いている方の手にティッシュを持ってAの鼻にあてがってやる。
「なによぉー！鼻血なんて出てないよ！！」
反論するAは
すっかりゆでだこ状態だった。
「さぁ！行くぞー！」
そんな様子には構わずに、先へと進む。
ああ。
楽しいな。
こんなに穏やかな幸せがあるなんて。
いつもの夏休みを過ごしていたらわからなかった。
明日からはまた、日常が戻ってくる。
それすら頑張れそうだ。
沢山の写真と、
そしてお土産を持って、
俺とAはまた、夜行バスで帰宅した。
帰り着く頃には、雨が降り出してきた。
朝、自宅に着いて一眠りして
午後の講習に行くまでに、とAと二人でスーパーの皆さんにお土産を持って行った。
「明日からはまた、よろしくお願いしまーす！」
そう挨拶をして、俺たちはスーパーを出る。
「凄い降りになってきたね！」
「本当だな。ディズニー、あんなに天気良かったのに」
「それだけでもラッキーだったね！」
他愛もない事を話しながら歩いていたその時だった。
交差点での信号待ち。
空気をつんざく音と、
眩しい光と
そして、悲鳴が聞こえた。
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ゆうの(プロフ) - まゆまゆさん» チャミソロを記念してのアップだったのに、結末がこんなんで申し訳ないなぁと思いつつ…。受け入れていただけているだけでもありがたい限りですm(_ _)m (2020年4月5日 16時) (
レス) id: 253e460f3e (このIDを非表示/違反報告)
まゆまゆ(プロフ) - きっとチャンミンも聴いてくれてるよね。うんうんって頷きながらニコッて笑ってくれてると思います。ステキなお話ありがとうございました。 (2020年4月5日 9時) (レス) id: ddaab80a3d (このIDを非表示/違反報告)
ゆうの(プロフ) - ともさん» 読んで下さり、ありがとうございます(*^^*) アンハッピーエンドで申し訳ないんですが、描きたいものは描けたかな、と思っています！ (2020年4月4日 20時) (レス) id: 253e460f3e (このIDを非表示/違反報告)
とも(プロフ) - ゆうのさん！ありがとうございます。わぁー。チャンミンにも届いてるー。泣 素敵なお話をありがとうございます。 (2020年4月4日 10時) (レス) id: 8360f041ee (このIDを非表示/違反報告)
ゆうの(プロフ) - wakaさん» 歌わせてみたくなりました！(*^^*) (2020年4月4日 9時) (レス) id: 253e460f3e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆうの
| 作者ホームページ：https://ameblo.jp/kanayunho
作成日時：2020年3月22日 18時
