温かい言葉…CM ページ43
♫
「残念ながらその方向ではあまりお手伝いはできないし、それじゃ意味がないのもわかってるから。
でも…衣食住のお手伝いはできるからね？」
そう言ってヌナが笑う。
すると
あいつの瞳には見る間に涙が溜まっていった。
「…ど…どうしてそこまでしてくれるんですか…
お、お母さんの知り合い…ってだけで……
私とだって何回も会ってないのに…
どうしてこんな……マンションで一緒に住もう…なんて言ってくれるんですか……」
溢れる涙を拭うこともせずに
真っ直ぐ俺たちを見て言う。
そんなこいつの様子に
ヌナは腕を組んで天を見上げた。
「…うーん。…そうだなぁ…
言われてみると……そうだよねぇ。
殆ど会ったことない子を家に泊めるって…ちょっと勇気いるよねぇ……
信頼関係がないとちょっと厳しいよねぇ…」
…え？ヌナ……？？
密かにそんな提案をしてくれるであろうヌナを期待していたからホッとしてたのに、まさかの撤回？！
「…でもね！大丈夫！！」
そう言って、ヌナはあいつの手をしっかり握る。
まん丸になったあいつの瞳からはポタポタっと涙が威勢良く落ちた。
「信用してるから。
由乃ちゃんは頑張り屋さんなの知ってるから。
だから応援したいんだ！
高い授業料だった、なんて、それで帰って欲しくない。
たまたまこうしてチャンミンが繋いでくれたんだし、頑張る由乃ちゃんの応援がしたい！」
ポロポロと涙をこぼしながら
とんでもなく不細工になるあいつ。
ヌナは
それをとても優しい瞳で見る。
「…デビューするのも続けていくのもとても大変な世界だから
ここでできるだけのことをやって、
それから札幌に戻ってもいいんじゃない？」
そう言ってあいつの顔を覗き込む。
「………で、でも……
そ、それじゃあ…私、……め、恵まれ過ぎじゃ…ないですか…？」
しゃくりあげながら
必死にそんなことを言うあいつを、
「何言ってるの！詐欺にあってるんだから全然恵まれてなんかないわよ！
どっちかって言うとどん底のほうよ？！」
ヌナが笑いながらそう言ってあいつを抱きしめた。
「…うっ……うう〜〜！！
あ、りがとうごさいますぅ…」
ヌナの胸で
あいつが大声で泣いた。
♫
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 430人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「東方神起」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ゆうの(プロフ) - ゆきさん» レスが遅れました〜！鼻血もののシチュエーションですよね！多分白目向いて気を失うと思います。自分なら (2018年5月25日 17時) (
レス) id: 58e1bcc9d5 (このIDを非表示/違反報告)
ゆき(プロフ) - なんて羨ましいシチュエーションなんだ！ (2018年5月18日 7時) (レス) id: 0c3ca6793d (このIDを非表示/違反報告)
ゆうの(プロフ) - のこさん» とても廉さんがらみで男を見せていたユノとはギャップが……^_^; でも、どっちも私が思い描くユノなんですよねぇ。 (2018年4月10日 10時) (レス) id: 58e1bcc9d5 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうの(プロフ) - take1011さん» コメントありがとうございます(*^^*) ヒロイン、全然穏やかな状況ではないんですけどね^_^; ようやく、あの公園で途方に暮れていた理由が判明します！ (2018年4月10日 10時) (レス) id: 58e1bcc9d5 (このIDを非表示/違反報告)
のこ(プロフ) - あな空の時よりもだいぶ幼児退行してるな…ユノ…可愛いけど (2018年4月10日 10時) (レス) id: 72bf88ec29 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ゆうの
| 作者ホームページ：https://ameblo.jp/kanayunho
作成日時：2018年3月22日 9時
