提案 ページ42
♫
玲子さんの口から思いがけない提案がポンポンと飛び出して来て
正直後半はなにを言ってるのかよくわからなかった。
「あ、あの…！
まさかそんな…！
玲子さんにご迷惑をおかけするわけにはいかないです…！
お、お金もないですし！札幌に戻って、また一からがんばって、それでまた来ますから…！！
そ、それに今日だって、昔お世話になってた施設で泊まらせてもらうので大丈夫です…！！」
目の前で両手のひらをブンブン振って、お断りを入れる。
「どうして〜？せっかくなんだから居ればいいのに〜」
ユノさんもニッコリ笑って言ってくれた。
「いえいえいえいえ！とんでもない！
有名人の玲子さんと同居なんて、おこがましいです！！」
高速でブンブンと頭を振ってそう答える。
くら…っと軽く目が回った。
「…おこ……？」
目を丸くして可愛く小首をかしげるユノさんに
「…身の程知らずという意味です」
目の前のチャンミンさんが答えた。
「相変わらず、よく知ってるね〜！チャンミン！」
玲子さんと同じことを思った私は
思わずコクコクと頷く。
「…みのほどしらず…？….って？」
尚も小首を傾げて聞き返すユノさんが
可愛すぎて気を失いそうになった。
「えーと、自分の身分や実力にふさわしくない…って感じですかね」
チラリ、と玲子さんを確認するチャンミンさんに
玲子さんはこくりと頷いて見せた。
…すごいです！さすがチャンミンさん…！！
チャンミンさんの語彙力にただただ感動していた私に
玲子さんがくるりと向き直った。
「さて。
警察の動きがどうなるかは分からないから、暫くはここにいるべきだと思うの。
だとしたら、施設では難しいでしょ？
幸い、ここは部屋が余ってるし、お母さんも私の所だと分かれば少しは安心するんじゃない？」
玲子さんが優しい声色でそう言ってくれた。
「…そんなに甘えるわけには…」
正直どうしたら良いか分からないけど、でも…
「…別にヌナと居るからって特別扱いにはなりませんよ」
チャンミンさんの声に顔が上がる。
……なんで……
私の考えていることを……？
「ヌナは女優だし、ヌナの所属の事務所は俳優のみの扱いだし。
この世界、実力をつけなくてはどうしたって残れないんだから
特別扱いにはなりません、し、……しません！」
チャンミンさんの言葉に
玲子さんも頷いた。
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ゆうの(プロフ) - ゆきさん» レスが遅れました〜！鼻血もののシチュエーションですよね！多分白目向いて気を失うと思います。自分なら (2018年5月25日 17時) (
レス) id: 58e1bcc9d5 (このIDを非表示/違反報告)
ゆき(プロフ) - なんて羨ましいシチュエーションなんだ！ (2018年5月18日 7時) (レス) id: 0c3ca6793d (このIDを非表示/違反報告)
ゆうの(プロフ) - のこさん» とても廉さんがらみで男を見せていたユノとはギャップが……^_^; でも、どっちも私が思い描くユノなんですよねぇ。 (2018年4月10日 10時) (レス) id: 58e1bcc9d5 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうの(プロフ) - take1011さん» コメントありがとうございます(*^^*) ヒロイン、全然穏やかな状況ではないんですけどね^_^; ようやく、あの公園で途方に暮れていた理由が判明します！ (2018年4月10日 10時) (レス) id: 58e1bcc9d5 (このIDを非表示/違反報告)
のこ(プロフ) - あな空の時よりもだいぶ幼児退行してるな…ユノ…可愛いけど (2018年4月10日 10時) (レス) id: 72bf88ec29 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆうの
| 作者ホームページ：https://ameblo.jp/kanayunho
作成日時：2018年3月22日 9時
