ハグ ページ39
♫
「…由乃ちゃんがこのままにしておくと…
また、
由乃ちゃんみたいに騙される子が出てくるかも知れないよ？
捕まらない限り…
犠牲者が増えていくかも知れない」
さっきまでの天使の笑顔のユノさんは消えて
真っ直ぐ射すくめるように私を見るユノさんがいた。
…そうか。
私が声を上げないと
また、誰かが騙されるかもしれないんだ…。
そうだよね。
私みたいな悔しい思いをする人を増やしちゃいけない。
もしかすると
私の他にもたくさんいるのかも…。
夢を掴もうと必死になっている人間を騙すなんて
そんなのを許しちゃいけないんだ…。
決意も新たに
自分の握りこぶしを見る。
私が。
手を上げなくちゃ…！
「…わかりました、届けを出します。
…でも……どうしたら…？」
宣言をしてゆっくり顔を上げ
ユノさん、チャンミンさん、玲子さん、を見ると
…え。
3人とも
とても優しい笑顔で私を見ていたから驚いてしまった。
「さすが！由乃ちゃん！それでこそ女の中の女！！」
玲子さんがそう言って私を真正面からハグしてくれた。
「そんな言い回しでしたっけ？ヌナ」
少し呆れ顔でチャンミンさんが言う。
「細かいことは気にしないの！
由乃ちゃんならそう言ってくれると思ってた！」
そう言いながら尚もしっかりと私をその胸元で抱え込む。
「…ヌナも大分ヒョンに感化されてますねぇ。
真っ赤になってますよ、彼女」
ちょうど顔のあたりに柔らかいものが当たっていて
思春期の男の子なら鼻血もののシチュエーションではないだろうか。
「ええ〜？！いいじゃない！女同士なんだもの！」
構わずそう言い切る玲子さんは
やはり私をハグしたままだ。
「女同士とは言ってもそんながっつりのハグ、誰かさんがヤキモチやきますよ？」
そう言ってチャンミンさんがチラリとユノさんを見た。
すると、ユノさんはその大きな身体をぐっと近づけてきて
「だいじょーーぶ！！
俺もハグしちゃうから！！」
そう言って、私を包む玲子さんごと抱きしめてきた。
えええええーーーーーっ？！
間接的とか言え、かなりの至近距離にユノさんの気配を感じ
私の頭の中はショート寸前だ。
♫
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ゆうの(プロフ) - ゆきさん» レスが遅れました〜！鼻血もののシチュエーションですよね！多分白目向いて気を失うと思います。自分なら (2018年5月25日 17時) (
レス) id: 58e1bcc9d5 (このIDを非表示/違反報告)
ゆき(プロフ) - なんて羨ましいシチュエーションなんだ！ (2018年5月18日 7時) (レス) id: 0c3ca6793d (このIDを非表示/違反報告)
ゆうの(プロフ) - のこさん» とても廉さんがらみで男を見せていたユノとはギャップが……^_^; でも、どっちも私が思い描くユノなんですよねぇ。 (2018年4月10日 10時) (レス) id: 58e1bcc9d5 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうの(プロフ) - take1011さん» コメントありがとうございます(*^^*) ヒロイン、全然穏やかな状況ではないんですけどね^_^; ようやく、あの公園で途方に暮れていた理由が判明します！ (2018年4月10日 10時) (レス) id: 58e1bcc9d5 (このIDを非表示/違反報告)
のこ(プロフ) - あな空の時よりもだいぶ幼児退行してるな…ユノ…可愛いけど (2018年4月10日 10時) (レス) id: 72bf88ec29 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆうの
| 作者ホームページ：https://ameblo.jp/kanayunho
作成日時：2018年3月22日 9時
