42 ページ42
・
「お待たせしましたっ」
『そんな待ってないよ笑』
小さく笑ったジョングク先輩
「あ、グク〜！」
『…？』
「…？」
学校を出て少し歩くと
後ろから声がして
同じタイミングで足を止めて振り返る
…あ、あの人
ジョングク先輩の名前を呼んだのは
いつぞやの渡り廊下から見た
ジョングク先輩にキスをしていた人だった
「ね、最近付き合い悪いけど本当に彼女出来たの？」
『…』
私の事はまるで見えてないかのように
自然とジョングク先輩の腕にしがみ付く女性
「全然遊んでくれないから寂しいんだけど〜？」
『ちょっと離してくんない？』
「えーなんで？連絡しても無視するし酷くない？」
『…』
何だかその場にいるのが気まずくなって
私は「先に行ってますね…」と言い残して
逃げるようにその場を離れた
後ろからジョングク先輩の声がしたけど
どうしても振り返る事が出来なかった
バス停に着くと
早歩きをしたせいなのか？
心臓がバクバクッと音を立てていて
何故だか胸の奥が締め付けられるように痛んだ
さっきの人…
すごい綺麗な人だった
やっぱりジョングク先輩には
あの位、綺麗な人との方が釣り合う…
ちょっとなんか自分が惨めに感じたなっ笑
改めて思い返すと
また胸の奥が痛くなった
なんでこんなに痛いんだろう？
早く歩きすぎたのかな？
『Aちゃん！』
「…先輩っ」
息を切らして走って来たジョングク先輩
私の側にやって来ると膝に手を付いて
肩で大きく呼吸を整える
『ごめ、もう…先に帰ったかと思った…』
「…いえ」
『さっきの人は単なる同じクラスってだけで何でもないからね？』
「…」
『遊んだのだって他の奴らと交えてだから誤解しないでね？別に2人きりでっ』
「先輩」
私は不意にジョングク先輩の言葉を遮った
「なんでそんな弁解してるんですか？」
『え、』
「私、何も気にしてませんよ？」
『…』
「誤解も何もないですから安心して下さい」
最低だ、
なんでこんな言い方したんだろ
ジョングク先輩だって
私の事を気にかけて説明してくれてるのに
なんでこんな冷たい言い方をしてしまったんだろ
それからジョングク先輩は
『ごめん』とだけ言うと
それから一切口を開く事は無かった
・
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 540人がお気に入り
お気に入り作者に追加
「BTS」関連の作品
この作品を含むプレイリスト ( リスト作成 )
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
Nono(プロフ) - alexandrite_bbcさん» コメントありがとうございます泣 更新がんばります！！ (2018年10月12日 13時) (
レス) id: b0c038c85f (このIDを非表示/違反報告)
alexandrite_bbc(プロフ) - 更新とても楽しみに待っております^^ (2018年10月12日 9時) (レス) id: 96ec3bb179 (このIDを非表示/違反報告)
Nono(プロフ) - さっちゃんさん» コメントありがとうございます泣 生き甲斐とか…もう感謝しかないです！！更新の励みになります！！ (2018年10月8日 12時) (レス) id: b0c038c85f (このIDを非表示/違反報告)
さっちゃん(プロフ) - Nonoさ〜んヽ(；▽；)ノもう堪らんです〜(泣)ドキドキしてニヤニヤして変人がここに← 毎日毎日楽しみで楽しみで（ ; ; ）私の生き甲斐です！(大袈裟)もう大好きです〜〜！！(><) (2018年10月7日 23時) (レス) id: 77a52bcd61 (このIDを非表示/違反報告)
Nono(プロフ) - ちむちむさん» コメントありがとうございます！更新頑張ります！ (2018年9月27日 19時) (レス) id: b0c038c85f (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：Nono
| 作成日時：2018年9月22日 0時
