35 ( jk ) ページ35
・
「また朝帰り？モテる男は辛いね〜」
『ヒョンいたの』
「来ないだ学校行ってからずっといたけど？」
『…そう』
Aの家から一旦シャワーも浴びたかったし
実家に帰ると玄関先でジンヒョンに会った
ジンヒョンは俺よりも5個年上の兄で
実家を出て社会人になって
最近では個人の会社を設立したなんて
そんな話しを聞いてたばかりだった
それなのに来ないだ
Aと学校にやって来て
正直言うと生きた心地はしなかった
ジンヒョンは俺の全てを知ってるから
Aに余計な事を話していないか
それが気掛かりで仕方なかった
『で？いつ帰るの？』
「そんなに帰って欲しい？」
玄関先で靴を脱ぐ俺を
壁に寄り掛かって腕を組んで見つめる
『どちらかと言えば』
「そんなヒョンを悪者扱いしないでくれる？」
『別にしてはいないよ』
スリッパに履き替えて
ジンヒョンの横をスッと通り過ぎる
「未だに “ 彼女 ” の事は忘れられない？」
『…』
「今、離婚してフリーらしいよ？」
『…だから？』
「会いたがってる」
『俺は別にそうは思わない』
足を止めてジンヒョンに返事をする
わざと足を止めたのではなくて
勝手に足に鎖が付いたかのように
グンッと重くなって動かなくなった
それも全て “ 彼女 ” の話を持ち出した
ジンヒョンのせいだ
「彼女はお前の事を気に掛けてるよ？」
『何を今更』
「今更かな？」
『今更だろ…互いに利用してただけで別に本気でも何でもない』
キッパリと言い切った俺は
再びフッと軽くなった足を動かす
「そんな風に思ってたとは思えないんだけど？」
『…』
あまりにもしつこいジンヒョンに
俺はクルッと振り返って睨んだ
「…」
『もう終わったんだよ。余計な事はしなくていい』
「…はいはい」
腕を組んでた手を離すと
大きく溜息を零して
その場を去って行った
1人になるとホッと一息付けた
冷静に取り合っていたつもりだったけど
手を見たら微かに震えていて
俺もまだまだ未熟だなって痛感した
ジンヒョンがあの言葉を口にした瞬間
気持ちが揺らぎそうになった
ポケットに手を突っ込んで
ある物を握ってポケットから取り出す
手に握られていたのは
Aの家の鍵だった
・
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 540人がお気に入り
お気に入り作者に追加
「BTS」関連の作品
この作品を含むプレイリスト ( リスト作成 )
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
Nono(プロフ) - alexandrite_bbcさん» コメントありがとうございます泣 更新がんばります！！ (2018年10月12日 13時) (
レス) id: b0c038c85f (このIDを非表示/違反報告)
alexandrite_bbc(プロフ) - 更新とても楽しみに待っております^^ (2018年10月12日 9時) (レス) id: 96ec3bb179 (このIDを非表示/違反報告)
Nono(プロフ) - さっちゃんさん» コメントありがとうございます泣 生き甲斐とか…もう感謝しかないです！！更新の励みになります！！ (2018年10月8日 12時) (レス) id: b0c038c85f (このIDを非表示/違反報告)
さっちゃん(プロフ) - Nonoさ〜んヽ(；▽；)ノもう堪らんです〜(泣)ドキドキしてニヤニヤして変人がここに← 毎日毎日楽しみで楽しみで（ ; ; ）私の生き甲斐です！(大袈裟)もう大好きです〜〜！！(><) (2018年10月7日 23時) (レス) id: 77a52bcd61 (このIDを非表示/違反報告)
Nono(プロフ) - ちむちむさん» コメントありがとうございます！更新頑張ります！ (2018年9月27日 19時) (レス) id: b0c038c85f (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：Nono
| 作成日時：2018年9月22日 0時
