37.幼馴染 ページ36
「そんなに信じてくれないなら、朔を連れてきて下さい！！ それなら証明されますよね？！」
教師「そんな危ないまね出来るわけがないだろう！！ 大人しく保護者の連絡先を言いなさい！」
「そんな事言われても…保護者は近くに住んでないから無理ですし……！ 」
教師「だれか一人くらいいるだろう？！」
校門で捕まって、来賓室に連れてこられてから十数分。
大人しく帰らせてもくれないし、朔を呼んできてくれる訳でもない。
ただただ、意味の無い言い合いをして時間が過ぎる。
だれか事務所の人連れてくれば良かった……。
教師「それなら携帯を出しなさい！ 私が呼び出して…」
教師が私から携帯を取り上げようとしたとき、来賓室の扉が開いた。
そしてそこには、見知った顔があった。
朔「先生。彼女本当に僕の知り合いですから。変更した連絡先教えるの忘れてたんです。すみません、お騒がせしました」
その姿は、想像していたものと、あまりにも違った。
美少女の様だった顔立ちは、引き締まって鼻筋の高さから顔立ちの良さが際立つようになり、極めつけにはその身長。180cmはあるだろうか。
声も、前よりずっと低くなっていた。
だが、どんなに見た目が大人になっていようと、変わらないのはその瞳の優しさや丁寧な言葉遣い。
そこにふと、笑みを零してしまう。
朔「失礼しました。」
「失礼しました」
教師に謝罪をすると、あちらも謝罪を返してくれた。
そして、朔と何事もなく来賓室を出た。
どうしよう、なんか緊張してきた…
朔「で、なんでいるの」
「あ、急に押しかけてごめんね。連絡先はあの時朔に消されちゃったままだったし、会えるアテが無くて、それでここにいるって山守に聞いたから…」
朔「いやそうじゃなくて。何が目的で来たのかって言ってんの」
「…いちから説明すると、すごく長くなるんだけど」
朔「あーー…結論を先に言って。それ次第で」
「………またアイドルをやることになったので、朔に曲を書いて欲しくて来ました」
朔「……は？」
お父さん、お母さん。
私は少し期待をしていました。
幼少期から美少女だなんだとからかわれ続けたせいで、尖った性格になってしまった朔が、この2年半で少しは優しくなっていることを。
寧ろ鋭くなってる気がするのは気のせいなんだろうか…？！
心の中でそう叫ぶが、どんなに現実逃避しても、幼馴染の眼光の鋭さは変わらない。
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津々里 捺貴(プロフ) - たかめいさん» ありがとうございますー！！頑張ります！！！！ (2020年4月2日 2時) (
レス) id: d056fe19a8 (このIDを非表示/違反報告)
たかめい(プロフ) - この作品とっても好きです！これからも更新頑張ってください！ (2020年4月2日 0時) (レス) id: 651a3f3b57 (このIDを非表示/違反報告)
津々里 捺貴(プロフ) - 気付いたら10000hit…ありがとうございます！更新まばらで申し訳ない！ (2020年3月19日 17時) (レス) id: d056fe19a8 (このIDを非表示/違反報告)
津々里 捺貴(プロフ) - 1000hitありがとうございます！ (2020年2月28日 1時) (レス) id: d056fe19a8 (このIDを非表示/違反報告)
津々里 捺貴(プロフ) - あまりにもアイナナでるの遅いですけど、出ますから！！！安心してのんびりお待ちいただければ！！！ (2020年2月21日 23時) (レス) id: d056fe19a8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：津々里 捺貴 | 作成日時：2020年2月14日 3時
