1.10人目の観客 ページ1
「うわあ…！！！」
本当にたまたま、友達と遊んだ帰り道だった。
大通りについて、次のバスが1時間後で絶望していた時、近くからマイクを通した声が聞こえてきた。
「そういえば、すぐそばに野外のライブ会場あったんだっけ。…………アイドリッシュセブン…？？へえ、初ライブなんだ………」
最初は、ちょっとしたBGMくらいに思っていたのに。
歌い始めた途端、完全に意識を持っていかれてしまった。
？？？「shaking your heart♪ shaking your dream♪ 時代を 駆けてくー♪ 」
「なにこれ…！曲もかっこいいし、歌もすごく上手い……！！！」
そう思った時には、もう足は音の方に向かっていた。
無我夢中でただ走る。
今ほどスニーカーで来てよかったと思った時はない。
2,3分走ったところで、やっと会場から零れた光が見えてきて、入口に飛び込む。
「あのっ、当日券とかってまだありますかっ？」
スタッフ「あ、はい。ありますよ。2000円になります」
A「はいっ、、ありがとうございます！！」
スタッフ「楽しんで来てくださいねー、って、早いな…あんなに急いで駆け込んで、一体どうしたんだろう……」
早く、早く。
この歌が終わる前に、この素敵な音楽を奏でる人達を見たい。
何人で歌ってる…7人？みんな、声から出る色が全然違う。人数が多いのになんでこんなにちゃんと成立しているの…？
早く、どんな人達が歌ってるのか見たい。
頭の中はそれでいっぱいだった。
そして会場の中に入る。
「やっぱり、7人…！！っっ、みんなキラキラしてる…こんなに観客がいないのに、楽しそうに…」
そこはまるで別世界だった。
広い観客席に、たった9人の観客と、関係者らしき人達。どうみてもガラガラで、そこだけ見ると寂しいのに。
ステージに立つ7人は、そんなの気にならないほどに輝いていた。
観客も、彼らに夢中だった。
「すごい…すごすぎる……こんなに素敵なグループがいるなんて…！」
私も、すぐに席に座って夢中で声をあげた。
MCも面白くて、曲も最高。
1時間もないほどのLIVEで、7人の魅力に取り憑かれてしまった。
「私も…あの人達みたいに……！」
私はきっと、人生が変わったこの時間を忘れることはないだろう。
そして、このアイドルたちが、世界中に旋風を巻き起こすことになることを、まだこの時には考えもつかなかった。
私がまた、……………になるなんてことも。
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津々里 捺貴(プロフ) - たかめいさん» ありがとうございますー！！頑張ります！！！！ (2020年4月2日 2時) (
レス) id: d056fe19a8 (このIDを非表示/違反報告)
たかめい(プロフ) - この作品とっても好きです！これからも更新頑張ってください！ (2020年4月2日 0時) (レス) id: 651a3f3b57 (このIDを非表示/違反報告)
津々里 捺貴(プロフ) - 気付いたら10000hit…ありがとうございます！更新まばらで申し訳ない！ (2020年3月19日 17時) (レス) id: d056fe19a8 (このIDを非表示/違反報告)
津々里 捺貴(プロフ) - 1000hitありがとうございます！ (2020年2月28日 1時) (レス) id: d056fe19a8 (このIDを非表示/違反報告)
津々里 捺貴(プロフ) - あまりにもアイナナでるの遅いですけど、出ますから！！！安心してのんびりお待ちいただければ！！！ (2020年2月21日 23時) (レス) id: d056fe19a8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：津々里 捺貴 | 作成日時：2020年2月14日 3時
