治くんはヤンデレを通り越してやべぇやつだった件 《太宰治》

治くんと幼なじみのマウント合戦･続 ページ8

治くん！だから言い返さなくていいんだって！



なっちゃんもだよ！あなた達はどうして喧嘩腰なの！？



たしかにこの2人系統が違うから気が合うまではいかないと思ってたけどさ、合わなさすぎだよ


あと怖いからニコニコしないで欲しい




「あんた仕事は？なにしてる人？」



なっちゃんが治くんに問いかけた



「探偵です。この建物の4階が事務所でねぇ、そっちの席に座ってる3人も同僚なんです。」



「！へぇ…意外、探偵っぽくないな…てか賢そうには見えねぇ」



まって、何故煽る！？


思ってても言っちゃだめだよ！



『人を見た目で判断しちゃだめ！治くんは凄く賢いし面白いしイケメンなんだよ！』


ちゃんと治くんのフォローしとかないとね




「Aさんにそんなに褒めてもらえるなんて嬉しい限りだよ！」



「………(ﾁｯ)………………」




うわっ、なっちゃん不機嫌だ……




『ち、ちなみになっちゃんは調理師なんだよ！意外でしょ？』



「おぃ、余計なこと言うんじゃねぇよ」



『別にいいじゃん！』



「たしかに意外だね…料理ができるほど器用な人には見えないや(ﾆｺﾘ)」



まってまって、君も何故煽る！？


あとそのﾆｺﾘ顔怖いからやめてくんない！？




『な、なっちゃんはこう見えて凄く器用でね…！？凄く料理が美味しいし器用だからなんでもできて頼りになるんだよ…！』



なんで私がフォローばっかりせんといかんのや！



「そうだな、良く俺が作った飯を美味い美味い言いながら食ってたよな。死ぬまでずっと俺の飯食いたいって言われた時はまぁ悪ぃ気はしなかった」



『え、そんなこと言ったっけ…？』



「覚えてねｪのかよ…」



全く覚えてないや


まぁ美味しいのは事実だし何気に言っちゃったのかな




「そんなに美味しいのなら是非私も食べてみたいなぁ(ﾆｺﾘ)」



治くんこわっっ



話しを変えなきゃ…！




『あっ、そういえばなっちゃんさ、昔好きな人が居るって言ってたけど結局どうしたの？告白とかした？』



ﾋﾟｸﾘ

「……………どうもしねぇよ、今さらそんな話しどうでもいいだろ」



『えぇー！あんなに予行練習に付き合ってあげたのに！』



「予行練習……？」



そう、昔というか主に高校生の時だけどね！


懐かしいなぁ

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