治くんはヤンデレを通り越してやべぇやつだった件 《太宰治》

私と不穏な人 ページ18

『えっと…仕事で帰りが遅くなっちゃって、ここの通りだと近道だから思わず……』




「なるほど、そうでしたか…」




まさかかつあげ現場に遭遇するとは思わなかったけどね



これからは近道やめよ





『じゃあ私はこれで！』




その人の横を通りすぎようとした




ｶﾞｼｯ





すると突然手首を掴まれ私をｼﾞｨ―と見ている





『あの………？』





「“助けて”くださりありがとうございました。(ﾆｯｺﾘ)」




『！………………っ……』




なんだ、この感じ




言葉に現すのは難しいけど、私の本能がこの人から早く離れろと告げている



「大丈夫ですか？」




『ぁ、はぃ…。また絡まれたら大変ですから、気をつけて帰ってくださいね…それじゃあ私はこれで！』




早々と言い放って私はすぐその場から離れた







「………………………………」




そしてそんな私の後ろ姿を見ていた人物が_________。
















早歩きであの場から去って歩くスピードをゆるめた







さっきの人、なんとなくだけど変な感じがしたんだよねぇ



なんかこうあんまり関わらない方がいい雰囲気みたいなものを感じて思わず逃げるようにあの場から離れたけど、ちょっと失礼だったかな？




まぁもう会うこともないだろうし大丈夫だよね！




さ、帰ろ帰ろ！



















￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣


―翌日･仕事場にて―





「すみませ〜ん！こちら納品物です、ご確認とサインお願いします！」




『あ、黒崎さんこんにちは！今確認しますね！』



「佐野さんどうも！はい、お願いします！」




配送業者の人から職場へ届いた納品物の受け取り



確認作業とサインを行う







『確認とサインOKです！』



「ありがとうございます！」



やることを終えて仕事に戻ろうとした時





「あの！佐野さん！○○ホテルの食事券を知り合いから貰って、もし良かったら一緒にどうですか？」




えっ、○○ホテル！？結構良いホテルじゃん！



行きたい！！行きたいけど、行ったら治くんがヤンデレ化しちゃう！


それだけは絶対ダメ！




『せっかくですけどごめんなさい……、私恋人が居るのでそう言うのはちょっと…』




「ぁ…恋人…。それなら仕方ないですよね、、」



明らかにショック受けてるじゃん

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