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なんかこれ見たことあるわ。 ページ17

*




_ホナツは驚いた。奈落の上に浮かぶ、数々のアスレチックに。しかも、その全てが何処かで見たことのあるものだ。



ホナツ「……これかなりギリギリなんじゃ……ま、いーや」



まずあるのは、斜めに設置された足場が4つ浮かんでいるアスレチック。


ホナツ「こーゆーのは、勢いに任せた方が良いのよ……ねっとぉ!」


ジャンプして足場に飛び乗り、また次の足場へ……という動作を繰り返して、ホナツは軽々と初めのアスレチックを乗り切る。

その勢いのまま、次のアスレチックへと流れるように挑戦する。
だん、と地面を踏み締め、ジャンプ台に向かって走る。そしてジャンプ台を思いきし踏み、上にあるバーを握る。下は奈落。落ちたら間違いなく死ぬだろう。だが、そんなことを気にせずホナツは対岸へと難なくたどり着いた。


ホナツ「はいラクショー。んで、次は?」


次に彼女を待ち構えていたのは、細い円柱の足場。そして、ゆっくり回転する刃だった。


ホナツ「あー知ってる知ってる。これテレビで見たわこんな物騒じゃないけど。てか向こうの壁も多分あれだわ。いや本当にギリギリだなこれ」



飽きたのか面倒くさくなったのか、それとも蹴落とす対象が居ないからなのか、ホナツは露骨に気だるそうな顔をして、足場を渡る。



ホナツ「はぁ……で、これね」



ダルそうに溜め息を吐き、反り立った壁を見上げる。
ふとホナツが目の前に視線を移すと、ブラウンカラーのマフラーを着けた1人の男がそこにいた。どうやら、彼も今からこれに挑戦するようだった。



ホナツ「(ちょうど良いや。コイツの失敗するとこ見てから登ろっと……)」



助走をつけて登ろうとするも、ギリギリの所で届かず悔しそうにする男の姿を思い浮かべ、自然に顔がほころぶ。さぁ、さっさと失敗しろ。そう考えるも束の間。


男は軽く跳躍すると、すぐに上まで着いてしまった。




ホナツ「……は?
チッ……はぁー、つまんな。アイツ別のゲームで生き残ってたら絶対に殺る。決めた。なんかすごい腹立つ」



怒りのオーラ……否、殺気を放ちながら、両手にナイフを握りしめ、壁にナイフを刺して、ボルダリングをするように次々と登る。
その溢れ出る殺気は、見る人が見ればかなり恐ろしいものとなっただろう。だが、それ程までにホナツは成功者が大嫌いなのだ。

visible answer.→←正直者は馬鹿を見る。and the big liar is_



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イカノシヲカラ@深海に住む一般人/Skag?(プロフ) - クロロフィル@深緑の指揮者/あるりーすさん» まぁ闇に生きる人間なんで(急に厨二) (2022年10月22日 17時) (レス) @page7 id: 23a9d9ad0e (このIDを非表示/違反報告)
クロロフィル@深緑の指揮者/あるりーす(プロフ) - 皆いい感じに闇あっていいなぁ…それに比べてうちはねぇ…() (2022年10月22日 17時) (レス) id: e7bd3124a7 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:イカノシヲカラ | 作者ホームページ:No.  
作成日時:2022年10月13日 17時

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