イナズマイレブン～超次元世界への挑戦！～１ (ページ18)

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17.笑ってはいけないページ18

2日後

今日からイナズマジャパンの合宿が始まる。

8時30分に荷物を持って宿舎となる雷門中に集合。

遅めの朝食を食べた後、練習を始めるそうだ。

私は今雷門中に向かっている。

ちなみに、みんなは昨日から宿舎に泊まっているそうだ。

今日から合宿か…。男子ばっかりだ…。

まあなんとかなるよね。木野さんも音無さんもいるわけだし。うんうん。

そうこう考えているうちに宿舎についた。

宿舎にはメンバー全員の個室が割り当てられていて、私は一番奥だった。

ちなみに隣は綱海さんである。

騒がしくなりそうだなぁ…

部屋に入り必要なものを出していると…

ガラッと誰かが扉を開けた。

A「！？」

綱海「A！もう飯できてるぞ！」

A「あ…はい」

相変わらずのテンション。苦手だなぁ…

綱海「お前いつもノリわりぃぞ！もっとテンション上げて行こうぜ！」

A「はぁ…」

人見知りにも容赦ねぇ…

綱海「とりあえず、早く来いよ！」

そう言いながら、グイグイ引っ張るもんだから仕方なく食堂へ行くことにした。

食堂では緑川くんと壁山くんがどっちが多く食べられるか張り合っている。

その他の人はほとんど食べ終わっており、戦いを微笑ましく見ている。

その近くに一人分の食事がひとつ…。

綱海「あれAの分だぜ。早く食えよ！」

A「…はい」

とりあえず、座って食べ始める。

パクッ

A「・・・」

…うまい。

あくまで表情には出さずにパクパク食べ続ける。

綱海「うまいか？」

A「え、美味しいですよ」

なんでそんなこと聞くんだろ？別に綱海さんが作ったわけではないに…

綱海「…お前さ、もう少し表情に出したほうがいいぞ。もっと笑え！」

そう言って綱海さんはニイッと笑いかけてくる。

笑う…

笑ったら…ダメだ…

A「申し訳ありませんが、私は笑うことに関しては何もメリットがないと思っているので笑えません」

綱海「あ？」

不思議そうな顔をする綱海さん。

私は残りをサラサラとお腹に流し込む。

A「失礼します」

綱海「お、おい！」

早歩きで部屋に戻り、気持ちを落ち着かせる。

笑ってはいけない。

笑っても意味ない。

どうしようもないんだ。

そう言い聞かせながら私は練習に備え、準備をした。