12.調節の効果 ページ13
早速練習が始まった。
とりあえず筋肉痛にならないように頑張ろう…
円堂「まずはパスの練習だ！」
私は吹雪さんと練習をすることになった。優しそうなオーラが印象的だ。
吹雪「僕に届くようにしっかりけってね！」
A「は、はい！」
しっかりけるぞ…！
私は、全力でボールを蹴った。
ボールは勢いよく飛んでいく。
次の瞬間。
バンッ
「「！？」」
A「…あれ？」
芝生の上でボールが割れてる…
吹雪「あはは…ボール割れちゃったね。そんなに強くなくていいよ。さあもう一度」
A「はい…すみません」
吹雪「今度はリラックスして優しく蹴ってみて！」
リラックスして…
優しく優しく…
シュンッ！
吹雪「ちょっと強いけどそんな調子！」
え、これで強いの？結構弱めたんだけどな…
この後、2、3個ボールを割ってしまったが、とりあえずパス練習は終わった。
申し訳ない気持ちでいっぱいなんだが…
円堂「次は守りの練習だ！相手にシュートさせないようにするんだ！」
守りか…
円堂「池長、早速入れるか？」
A「あ、はい…」
壁山「相手の動きをよく見れば大丈夫っス」
A「はい…」
相手の動きを
基山「行くよ！」
よく見る！
ビュンッ
A「あれ？」
少し走ったつもりが基山さんを追い越してしまった。
A「ヤバ…」
ボールは染岡さんに渡っていた。
ゴール前には飛鷹さんがいる。リストには初心者だって書いてあった。
染岡「うおー！！ワイバーンクラッシュ！！」
な…なんだあれ！？
竜がでた！？
あれが、必殺技なのか！？
A「(って、そんなこと考えてる場合じゃないって！)」
全力で走る私はすぐにゴール前についた。
このまんま受け止めるしかない！
A「っ！」
お腹に直接ボールがヒットした。
円堂「池長！」
「「！？」」
糞いた…痛くない？
下を向くとボールが足元にあった。
円堂「いいぞ！！その調子だ！」
A「あ、はい！」
足も速いしキック力もある。走っても全然疲れない…まさか…
これが調節の効果ってこと？
その後も制御できない力に振り回されながら練習が終わった。
円堂さんは「スゲーぞ！」と褒めてくれたが明日もこの調子で行くと自滅する気しかしない。
とりあえず、弱めにやるしかないと思った
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作者名：アズサ | 作成日時：2011年4月16日 19時
