10.責任者 ページ11
家に帰った私は布団の上で考え事をしていた。
『少年サッカー世界一を決める大会だ』
とかいってたけど、よくよく考えたらサッカー授業以外でやったこと無いじゃん！
というか、少年サッカーなのに女子出ていいの？大会の規定的にどうなのよ。
A「うーん…」
考えてもよくわからん！
レント「なにかお困りのようだね」
A「そうなんだよ実は…って！いつの間にいたんですか！？」
レント「さっきからいたよ」
レントさんは例のごとく満面の笑みで答える。
神出鬼没かこの人は！
A「部屋に入るときはノック。常識ですよ」
レント「ごめんね…で、何に困ってるの？」
A「ああ、実はですね…」
私は困っている経緯を話す。
レント「あー、そのことならいろいろと調節しといたから大丈夫だよ」
A「調節？」
レント「これでも一応、君のトリップの責任者だから。
リアルの世界より、少し有利になるよう色々変えてる部分もあるし、
大会の規定的にも問題ないよ(実はこれも調整済みだけどね！)」
A「なら良かった…」
これで一安心…
レント「あ、あとこれ」
A「？」
レントさんから渡されたのは分厚い本。
A「これなんですか？」
レント「これは、今まで出会った主要人物人たちの名前とか年齢とかが書いてあるリストだよ」
A「へ〜…わざわざありがとうございます」
ペラペラペラ…あれ？
A「途中白紙になってますよ」
レント「もちろんだよ。今までであった人しか乗ってないから。
これから出会った主要人物のリストは自動的に更新されるから
気になった人がいればここから探せばいいよ」
ん？
それって、ポケ◯ンの図鑑と同じような……
まあいいか。
A「わかりました。色々とありがとうございます」
レント「言ったでしょ？僕は君の責任者だって。他に困ったことがあったら何でも聞いてよ」
A「はい。ありがとうございます」
レント「うん(思ったより、人見知りじゃないのかな？なら良かったけど……)」
A「(レントさんはポケ◯ンで言うところのオー◯ド博士ってとこかな……)」
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作者名：アズサ | 作成日時：2011年4月16日 19時
