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「1つ目は、今週の日曜日俺と遊園地に行くこと」
Aは、瞬きをひとつ。
「それが、お願いアルか?」
「ああ」
多少の無茶振りを言われるのは覚悟していたAは、少し拍子抜けする。
むしろ、一度は行ってみたいと思っていた遊園地に行けるとあって
「お安い御用アル」
すぐに了承した。
ジェットコースターってやつ乗りたいアル、と声を弾ませるAに、沖田は言う。
「あ、言っとくがこれデートだから。
それらしくめかしこんでくるの期待してるぜィ」
*
万事屋で、ソファに寝転がりながら読書をするAは銀時を彷彿とさせる。
けれどその手に握られているのはジャンプではなく、とあるファッション雑誌。
「『この春は愛されピンクでさくらの花よりも可憐なワタシ☆カレのハートをがっちりキャッチ!』
……最近の若者のことは、よーわからんアル……」
自分もその若者に十分当てはまっているのにそんなことを言いながら、Aはページをめくっていく。
そもそもこの雑誌は、Aが購入したのではなくお妙から貰ってきたものだった。
-------------
「まぁ、沖田さんとAちゃんがデートに?」
たまには家に寄っていかない?とお妙からお誘いを受けたAは、志村家へとやってきていた。
新八を抜きにした、2人でのガールズトークに花が咲く。
そこでAは、頼れるアネゴに沖田との先日のことを話してみたのだった。
「でも、デートってただ2人で遊ぶだけアルな?」
「沖田さんの方は、それだけとは思ってないかもしれないわね」
その言葉に首を傾げたAに、お妙は優しくフフッと笑う。
「それに、オメカシいってもよくわからんアル」
「そうねぇ……あ。
じゃあこれとか参考にしてみたらどうかしら」
「ナニコレ?」
そう言ってお妙から手渡されたのは、一冊のファッション雑誌だった。
「付録目当てで買ったんだけれど、もう要らないものなの。
よかったら持って帰って読んでみて」
-------------
と、こんな経緯があったワケである。
「ん〜……」
とりあえず一通り読んでみたはいいものの、どうにもピンとこないAだったが、
「まぁ、なんとかなるアル」
そう楽観的に結論づけて、パタリと雑誌を閉じた。
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ぽてうさ(プロフ) - ゆるさん» ありがとうございます!!書いててよかったってなる嬉しいお言葉です(*^^*)近い内に続編も公開予定なので少々お待ち下さい! (2020年5月2日 11時) (レス) id: d2b650a918 (このIDを非表示/違反報告)
ゆる - すっごく面白いです!早く続きが読みたいです!更新頑張って下さい!応援してます♪ (2020年5月1日 11時) (レス) id: 647e80459a (このIDを非表示/違反報告)
ぽてうさ(プロフ) - ついに総悟さん行動にでました(°口°)こちらこそありがとうございますです_|\○_ 作者としては優しい沖田総悟を書くのが難しくて苦労してます笑 (2020年4月7日 23時) (レス) id: d2b650a918 (このIDを非表示/違反報告)
鈴音(プロフ) - 総悟ぉぉぉーーーーーΣ(゚Д゚;≡;゚д゚)すみません荒ぶりました← 何だろう…何か…もう…ほんとありがとうございます(((語彙力 (2020年4月7日 21時) (レス) id: 737011c58c (このIDを非表示/違反報告)
ぽてうさ(プロフ) - 至恩さん» 久しぶりとなってしまった更新で、こんなコメント貰えるなんて本当に嬉しくて続きを書くモチベがぐんぐん湧いてきます!ありがとうございます(●´ω`●) (2020年3月14日 23時) (レス) id: d2b650a918 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ぽてうさ | 作成日時:2019年2月6日 19時