【オリジナル】館に集う者達

料理by蒼海 雪 ページ13

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自室にて本を読んでいると、窓から賑やかな声が聞こえてきた。

もう何時間本を読んでいたのか分からないぐらいには、時間が過ぎていた様で少々小腹が空いてくる。

読んでいたページに栞を挟んで、テラスへと向かった。



テラスへ向かう途中、リンジュちゃんが仕掛けたであろう悪戯に引っかかる。

思いっきり顔面から転び、痛みで熱をもつおでこを擦りながらテラスへ続く廊下を歩いた。


テラスへ出れば、さっきの賑やかな声がここからである事が分かる。

ふと、視線を外に向ければ木の上に座っているクリオを見つけて挨拶を交わす。



挨拶を交わし終えれば、私はそのまま厨房へと向かった。

厨房には、もうすぐでオムライスを食べ終わる花ちゃんの姿を見つける。


「あ、花ちゃんおはよう」

にこりと笑って挨拶をすれば、突然の私の登場に驚いたのか目をぱちくりさせながら返事をしてくれる。

自分で作ったのか、彼の能力で作り出したのかは分からなかったが、とても美味しそうだった。


私もなにか食べたいし、作ろうかな〜。


と、考えていたら彼が慌てた様子でその思考を遮った。


「作るのはやめた方がいいだろ！！」

「え！？」

私の考えてる事が分かったのかな…。

その事にまず驚くがやめた方がいいという言葉にも驚く。


そりゃ、料理上手とは言えないけどさ。と内心凹みながら、彼が座っている隣の椅子に腰掛けた。

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