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大体片付けが終わった頃、廊下からツリメが顔を出した。
「もういい？」
慌てて座り、そらが「呼んでいいよ」と返した。
玄関の扉が開く音。「上がって」という、ツリメの優しい声。
皆の視線が注がれる廊下から、ツリメの後ろにぴたっとくっつく人影が見えた。
女の子。
男子が守ってあげたくなるような、そんな印象を植え付けた。
「A」
ツリメが優しく、その名前を呼んだ。
弾かれたようにその子はおずおずとツリメの横に移動し、口を開いた。
『…えっと、はじめまして…！
…A、です』
顔を紅く染めたその子の後に続いて、
ツリメは淡々と説明した。
「皆にまだ言ったことなかったから、いい機会と思って。
俺の、彼女」
なんだか初々しく、ふんわりとしたカップルだな、と思った。
「…あ、俺、そらちぃって言います！
気軽にそら、とかって呼んで！」
そらが、気を利かせて話し出した。
「俺は、リクヲって言います！
よろしくね！好きに呼んでいいよ！」
続いて、俺も自己紹介をした。
「あー、…俺、エイジ。よろしく」
人見知りなものだから、社交的なそらと比べると悪印象だったかな、と思い返した。
.
.
「二人はどうやって知り合ったの？」
そらが訪ねた。
「大学の構内でね、ぶつかった時に
ごめんなさい！って謝ったら
あれ、可愛い〜みたいな」
俺はその時の感情を全く覚えていない。
それは
一目惚れ、っていうやつをしたからかな。
もちろん奪うつもりは無いし、この気持ちを打ち明ける事もない。
まぁ、この頃から好きだった、って訳。
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しずくちゃん - 黒猫さん>ありがとうございます！！頑張って更新続けます！ (2017年4月16日 21時) (
レス) id: c67efeb9a4 (このIDを非表示/違反報告)
黒猫 - うわあああ！ツリメ可愛い！！そしてかっこいい！！最高！別れるドッキリ私まで悲しくなりました…ｗ今この小説が私の人生ですwこれからも更新頑張って下さい！！ (2017年4月16日 7時) (レス) id: 3a359a8525 (このIDを非表示/違反報告)
しずくちゃん - 来桜さん>ありがとうございます！！更新まっててください！！ (2017年4月15日 22時) (レス) id: c67efeb9a4 (このIDを非表示/違反報告)
来桜(プロフ) - ツリたんめっちゃ可愛かったっす！！これからも更新楽しみにしてます！！ (2017年4月14日 20時) (レス) id: 273ceb497b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：しずくちゃん | 作成日時：2017年4月2日 23時
