希望のソウルに惹き寄せられて

退散 ページ43

ド「や、殺った？」

マネ「あぁ。そうみたいだな。お疲れさん…って」

ド「ローードーー！」

マネ「速っ！」

戦いが終わるや否やマネーのことも顧みずドギーは一目散にラズベリーの元へダッシュした

ド「ロ、ロード無事！？け、怪我してない！？」

ラ「あーもーはいはい。おかげさまで傷一つないよ。」

ド「よ、よかったぁ…」

さっきまでの威勢はどこへやら
ドギーはへにゃへにゃとその場に座り込んだ

ド「僕ロードに何かあったらどうしようかと…」

ラ「はいはいお前のおかげで助かったよ。よくやったな。ドギー。」

ラズベリーが褒めながら撫でるとドギーは心底嬉しそうにほほ笑んだ
そこへマネーがやってきた

マネ「どーよ、オレの弟の様子は。」

ラ「まだ目を覚まさない。」

マネ「そっかー…まぁあれだな。いつもいつも全力だから大方エネルギーが切れちまったんだな。」

そう言うとマネーはグレープをそっと抱き上げた

マネ「ま、ここにいてもなんだ。安全な場所に…」

ラ「危ない！」

マネ「うぉ！？」

急にラズベリーに突き飛ばされマネーはグレープを何とかかばって背中で倒れた

マネ「ててて…急になんだよ…って…」

マネーが文句を言おうと上を見てみるとそこにはぼろぼろになったラズベリーの姿があった
見てみるとどうやら爆散した黒い残りかすがほおっておいたあのソウルのような何かにめがけて一斉に集まっっていた
恐らくラズベリーが残りかすにぶつかってダメージを負ったのだろう

ラ「ぐぁ！」

ラズベリーの口から苦しそうな喘ぎ声がもれる

ド「ロード！」

ドギーがまたバグに向かって攻撃しようとしたがそこでラズベリーが一喝した

ラ「ぼさっとするな駄犬！今の僕らじゃこいつには勝てない！一旦引くから僕を運べ！」

ド「りょ、了解！」

ラ「お前も弟と一緒に死にたくなきゃ走れ！」

マネ「わ、わかった…」

ラズベリーに物凄い剣幕でどなられ、マネーも全速力でその場を逃げ出した

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ラ「で、その後何とか逃げ切って、ちょっと離れたから休みつつここまで来たってわけさ。」

イ「そうだったんだ…」

ラズベリーの話を聞き、インクはしんみりとした顔をした
そこで一通り処置を終えたサンズが口を開いた

サ「おい、一通り処置は終わった…が、まだ目を覚ましそうにないな…それに呼吸がゆっくりで浅い。もしかしたら死んじまうかもしれねぇな…」

マネ「な…」

イリ「そ、そんな！」

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