6話 ページ8
「くたばれお前!!!どっちかにさせろって言うとるんだろ!……あはははは面白すぎだろ。あー……最高。情緒不安定に乾杯。楽しいよ、こうやれるのは。純粋にそう思う。お前のことなんで好きだったか思い出せてよかったよ。好き。好きだよ。もうシラフでは言えねえよ。シラフだと死んでくれしかねえもん。嘘だけど」
「……楽しそうでよかったが」
「本当ぶち殺すぞお前」
「こんなに滅茶苦茶な奴だとは知らなかった」
「うるっっさ。マジで死……あー、言い飽きた。お前にめちゃくちゃにされたんだよ。好きだから」
「……」
「黙るな気色悪い」
「滅茶苦茶だ」
デュースは少しだけ緊張の解けた表情を見せてくれて、それに安堵した。
「なら全部忘れていい?……もう、お前との悪い思い出全部。良い思い出だけにしたいよ覚えてんの」
「……いい、が」
「お前がいいっつったらダメだろバーカクズ野郎」
「本当にめちゃくちゃだな!なら何が正解なんだ!」
「お前一回でっかい不正解踏み抜いて今更正解を用意して貰えるとでも思ってんなら甘えすぎだぜ。全部不正解だよ」
「……」
「黙るな」
「……終わりだ」
「今更かよ。逆に終わりじゃないとでも思ってたのがなんかムカつくな……まあこれも言い飽きたからやめるけど」
「……」
「良い子にしてるよ。良い子にしてるとお前に浮気されるけど……あー、言い飽きてるのに口が止まらね〜」
「……」
「自分で言っててすごく不愉快だから、やめるんだ。お前のこと苦しめたい訳じゃない。そんな段階は一瞬もなかったよ。なんなら正解だったと思ってる……は、ちゃんと言いすぎだけど、その気持ちはしっかりある……いいよ、もう、万事オッケーでいい……」
「すごく喋るな、君」
「死ねやドブカスクソ野郎」
「言い飽きたんじゃなかったのか?」
「お前俺に引っ張られてない?俺みたいなこと言ってると嫌いになっちゃう」
「今は好きなのか?」
「うーわ1回俺みたいだって思うと何言ってても俺みたいだよそりゃあそうだよもう俺ただ情緒不安定なだけだしなんでも言うから逆に俺が言わなそうなこと言ってほしいよなんでも許すから」
酔っ払いの譫言みたいな──実際そうだ──なんの情報も含まない言葉に、デュースはしかし、少しだけ目を見開き、俺の貸した自らの着ている服の胸元を掴んで。
「……、お、俺と……寝て、くれないか」
「……は、は……は……」
いやそれは俺言わねーわな、すごいね。──なんて。笑いが。
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功徳(プロフ) - くずきりさん» わーい‼️全部読んでくださってる……いつもありがとうございます🥰今後ともよろしくお願いします💦 (11月10日 22時) (レス) id: e0d582f997 (このIDを非表示/違反報告)
くずきり - 初コメ失礼します、語彙力イカレてますがぶっ飛びそうな位好きです。主可愛くて愛おしいしスペード可愛い極まりないのに最後でうわ〜て感じ噛まして来て、結局お互いの事も自分の事も一番みたいな…作者様の作品全部好きです応援してます、今後とも応援させて頂きます! (7月28日 22時) (レス) @page47 id: cd8b5937a1 (このIDを非表示/違反報告)
功徳(プロフ) - ???さん» ありがとうございます!よかったです!嫁との仲直り(気色悪い隠語)はさぞかし優しくて愛情を感じるものになったと思ってます(でも結局夢主が最終的に結婚を認める形式で浮気を最初に許容したのが悪い) (5月29日 17時) (レス) @page50 id: e0d582f997 (このIDを非表示/違反報告)
??? - 初コメ失礼します。作者様の作品に一目惚れし、バットエンドやシリアスが好きになった者です。最後の最後にデュースが爆弾をぶっ込んで来て、頭を抱えていても立ってもいられなくなりコメントしました。作者様の書く小説が大好きです。失礼しました。 (5月28日 23時) (レス) @page50 id: fb57b657b4 (このIDを非表示/違反報告)
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