【3】トウマと買い物 ページ3
「なんで俺なんだ?」
「すみません…気持ちよく寝てらっしゃったとこ」
「…いや、別にいいんだけどよ。買い物なら、巳波の方が役立つだろ」
「トウマさんがよかったんです」
私がそういうと少し照れくさそうな表情をするトウマさん。
「厄除け」のためです、なんて言えなくなってしまった。
トウマさんは一応アイドルなので、最低限の変装をしている。
しかしいつものちょっと目立つ格好をしているため、あまり効果はない気がする。
「…で、何買いに行くんだ?」
「えっと、了さんがお肉を食べたがっていたので、買いこもうかと」
「また了さんかよ。たまには俺の好物も作ってくれよ」
「じゃあ明日はトウマさんの好物にしましょうか」
「マジで? やった!」
そんな他愛もない会話をしているうちにスーパーについた。
トウマさんは自然に私から離れていき、別行動になる。
私はカートを引きながら食品に目を通す。
冷蔵庫の中身を思い出しながらついでにメニューも考える。
了さんの好みは特殊だから私も未だに把握しきれていないのが悔しい。
了さんは偏食かと思いきや、私の作ったものを残したことはない。
それが嬉しくて、前よりも料理のレパートリーが格段に増えた。
あまりいい思い出は無いけれど、昔練習をしていてよかったなと初めて思える瞬間だった。
「A」
「トウマさん……それ、全部買うんですか」
両手いっぱいにお菓子やパンやらを抱えている。
よくこんな短時間で選別できたものだ。
ちびっ子たちに囲まれながらお菓子コーナーでしゃがんでいる姿が思い浮かんで少し面白い。
「金は心配すんな。俺が出してやるよ」
「…じゃあ、自分の分は自分で買ってくださいね」
「おう」
満足そうな笑顔に思わずつられてしまう。
「俺が肉選んでやるよ。了さんがいつも食べてるやつ」
「あ、どれですか?」
トウマさんが次々に名前を言っていくがよくわからない。
仕方ないので似たようなやつや、あとトウマさんの好みのものもカゴに入れていった。
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ろば(プロフ) - 戻ってきてくださってすごく嬉しいです！！ありがとうございます！！陰ながら応援してます！！ (12月22日 2時) (
レス) id: 1eb48e2d70 (このIDを非表示/違反報告)
みりか - ずっと！！ずっと待っていました！！戻ってきてくださってありがとうございます！！ (12月21日 13時) (レス) id: 2c07cb6f0a (このIDを非表示/違反報告)
子ヤギユキ - 続きがとても気になります (9月11日 20時) (レス) @page42 id: a10e771568 (このIDを非表示/違反報告)
織 - これからも頑張ってください！応援してます！ (2021年9月3日 23時) (レス) id: 3c1bf93d21 (このIDを非表示/違反報告)
咲希 - 更新待ってましたー！！！内容がすごく好みで面白いので、これからも更新頑張ってください！！ (2021年8月25日 7時) (レス) id: 00314e100f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：かなり屋 | 作成日時：2018年7月14日 1時
