君と僕の方程式【mfmf】

9話 ページ9

それからしばらく



私とまふくんは屋上で何回か会った



昼休み屋上にいる私にまふくんが会いに来てくれるから



…来てくれる。ってなんだ。勝手に来るの間違いだ



まふ「Aさっきの授業サボってたしょ」



「…えへ」



まふ「誤魔化されないよ」



「でも可愛いしょ」



まふ「自分の顔面偏差値の高さわかってる人は怖いわ…」



まふくんは話してくうちにどんどん砕けてって



ほかの人にもこうすればもっと友達できるのに…とか、友達がいない奴からの余計なお節介



言わないけど



「…ちょっと肌寒いですな」



まふ「Aはスカート短すぎだから！」



「でも可愛いじゃん？」



まふ「否定はしない」



「知ってる」



まふ「…自分でいなければいいのに…」



拗ねたような顔して私を見る



「…私のいいところ、顔しかないし」



昔っからかわいいかわいい言われて育てられてきた



そこ以外に、褒められることなんてなかったし



まふ「…Aは優しいよ…？」



「はは、言わせてる感」



まふ「いや、ほんとに。真面目に。」



「…んー？」



思い当たる節がない



まふ「背の低い人が取れなさそうな本取ってあげてるの見たことある」



「…は？」



まふ「パンがなかなか買えなかった人に対して代わりにパンあげてたのも見たことある」



「…なんで知ってんの」



まふ「たまたま」



「…なんとなくだよ」



まふ「それに、僕のこと庇ってくれた」



まふくんがこっちを見て笑う



「…まふくんってそういうとこある」



まふ「どういうとこ」

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