私と兄とお友達【USSS】

ななじゅうよんわ ページ26

坂田「俺たち料理中になにしてんの…」



「でも目覚めた時ぎゅうし返してくれなかったからなぁ…」



坂田「…根に持ってる？」



「ちょっぴり」



坂田「…ごめんって」



少し強めに抱きしめてくれる



「ふふっ」



坂田「…玉ねぎ、頑張ろか」



「うんっ」



その後は山あり谷あり…



なんとか作り上げたオムライスの見た目はボロボロで



ケチャップライスは所々白いし、卵は余裕でスクランブルエッグ



見た目はともかく味は…っていうのもなく、食べれはするけど美味しくはない



けどお兄ちゃんは



私の料理を何枚も写真撮って



友達とか、家族とかに送って



オムライスもおいしいおいしいって笑って



坂田「…Aも、いつかは料理しなくちゃいけないときが来るじゃん？」



「？うん、そうだね」



坂田「だから、初料理は俺が食べたくて…本当にうれしい」



「！…なんか、お兄ちゃん変わった？」



坂田「えー？…死ぬかとおもったからかなぁw」



嬉しそうに、でもちょっと悲しそうに笑うから



「…明日も明後日も作るよ、…成功作一番に食べるのも、お兄ちゃんだよ」



坂田「！…うん、楽しみっ」



久しぶりに家で2人で過ごす昼下がり



坂田「…ところで、お兄ちゃんって呼ぶんやめない…？さかたんが、いいな」



「え？」



今までと少し違う日々が始まろうとした日

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