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ページ13

『あの、男って、?どういう』
「だから君恋人出来たんだろ。くそ、イライラする。最悪だよ!」








『は、はぁ?!んな訳ないでしょ!!やめてください!』


私の発言に更に腹を立てたのか、いよいよ眼鏡を取り出して、黒く濁った瞳にガラスを映し出した。


『朝のお風呂は、その、嫌な夢を見たからであって…えと、夢は、…その』



乱歩さんは眼鏡をかけてから少しずつ落ち着いたと思えば、今度は沸騰したように顔を真っ赤にさせて尻もちを着いた。




「は、?え、、は、?男じゃない、…?」



わなわなと口を震わせて信じられない物を見たくらい目を見開いている。私は椅子から床に尻もちをついてる乱歩さんの元へ降りた。


『な、何の勘違いですか……ちょっと傷付くんですけど。顔真っ赤ですよ?』
「見るな!!!見ないで!」
『えぇ…?』
「嗚呼もう早とちりした!!Aの事になるといつもそうだ!見えなくなる!この莫迦!」

『痛!』

頭を叩かれて、脚をバタバタさせながら真っ赤な顔で色んな事を叫んでいる。何をどう解釈したのか全ては分からないけれど、誤解が解けたのに変わりはない。
よく分からないけど良かった。


すると乱歩さんは、しゃがんでいる私をじっと見つめた後優しく抱き締めた。






『っちょと、あの?!』
「……良かった。うん、良い匂いだよAは。本当に良かった。僕の手元を離れるなんて考えただけで…」


段々と抱き締める力が強くなっていってどんどん苦しくなる。

『あの、乱歩さん、苦しいです…てか離れてくださいよ!さっき私の耳必要以上に触りまくったの許しませんからね!立派なせくはらですから!』
「ちょっと黙って。」
『はい。』

完全に命が握られている状態なので、彼に触れないように手を上げる。肩に額をぐりぐり擦り付けたりやけに匂いを嗅いだりして、小動物にマーキングされている様な気分になった。



「……こんなに君を堪能したの初めて」
『堪能って言わないでくださいよ、私からしたら恐怖でしかないです。』
「ふぅん。まぁ後二十秒後に国木田が慌ててうずまきから戻って来るだろうし僕は満足だよ。」


やっと離れてくれた乱歩さんは時計を少し見て不服そうに云った。
流石にこの状況は見られたくないのか、まだ床にへたり込んでる私とは反対に立ち上がると、余裕そうに私の額に口をつけた。
ん?口をつける?





『……は?!』

「ご馳走様。それからさっきまでの事は内緒にするんだよ!!絶対!」

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- 1話の太宰さんの下の方から潰された蛙の様な声がするで笑ってしまいました、笑 (4月22日 14時) (レス) @page2 id: 74e0460151 (このIDを非表示/違反報告)
ふわふわありす(プロフ) - 初めまして。完結おめでとうございます!私は正直なところ今まであまり乱歩さんを意識したことがなかったのですが、この作品で沼にドボンしました……有難うございます!お疲れさまでした。 (2023年4月9日 23時) (レス) @page42 id: d368e0b18f (このIDを非表示/違反報告)
よる(プロフ) - 梅原さん» わわ、嬉しいです!一緒に乱歩さんの沼にはまり落ちましょう……!! (2023年2月20日 19時) (レス) id: 05f2309d58 (このIDを非表示/違反報告)
よる(プロフ) - モンブランさん» わー!嬉しい!ありがとうございます💕なかなか喋らせるのに苦戦してます…笑笑 (2023年2月20日 19時) (レス) id: 05f2309d58 (このIDを非表示/違反報告)
梅原(プロフ) - アニメ見て乱歩さんいいなと思っていた時にこの小説に出会いました。久々に面白いものが読めてテンションあがりました。。。 (2023年2月20日 19時) (レス) @page32 id: ecb93650e6 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:小榛 | 作成日時:2023年1月8日 11時

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