貴方と共に果たす復讐【荼毘】 (ページ11)

今日:3 hit、昨日:16 hit、合計:23,115 hit

10 ページ11

弔「おいお前！何勝手にドア開けてるんだよ！！」

突然のことに驚いてポカーンとしていると、物凄い形相の弔くんがやってきた。

？「わあ！かわいいです！女の子です！！」

その後ろから、制服を着た女の子が顔を覗かせる。

『え...と、はじめまして、Aです。』

困惑しながらもとりあえず見知らぬ2人に名乗る。

弔くんが、なんで名乗るんだと言いたげな顔を向けてため息をつく。

？「Aちゃん！かわいいです！！」

トガ「トガです！トガヒミコ！仲良くしてください！」

荼毘「...荼毘と呼んでくれ」

『トガちゃんと、荼毘さん』

トガちゃんの方はは本名だろうけど、荼毘さんの方は...多分、いや絶対本名じゃない。

火葬することを意味する"荼毘に付す"の｢荼毘｣だよね...？

別に詮索するつもりはないけど、ちょっと気になる。

荼毘「というかなんでんな所に餓鬼がいるんだよ、なァリーダー」

気だるげそうに荼毘さんが尋ねた。

弔「妹」

いつもと変わらない表情とトーンでさらっと私の正体を明かす。

荼毘「は！？」

トガ「え！そうなんですか！？」

2人とも驚いて私の方を見てくる。

荼毘「にしては綺麗な黒髪だな」

トガ「目の色も違いますね！！」

『兄妹っていっても血縁関係ではないけどね。あと、髪は黒に染めてるだけで本当は白だよ』

髪を染めたのは、身バレの心配を除くためにと先生に言われたからだった。

黒霧「ところで死柄木弔。この者たちは結局どうするのですか？」

『え？』

黒霧の言葉に再び困惑する。

まだ2人とも正式に加入した訳じゃないってこと？

結構いろいろと話しちゃったけど大丈夫かな？！

弔「Aのこと知られたし、これで追い出したら何されるか分かんないから認める」

荼毘「んな餓鬼相手に何もしねェよ」

トガ「ありがとうございます弔くん！」

ということで、多分私のせい(？)でヴィラン連合に新たな仲間が加わった。