【ツキウタ。】僕と俺は君に恋する

7話* ページ8

涙side

郁「…んぇ……！！る、涙！ごめん！…涙？」

涙「ふぇ…っ」

郁「涙、本当にごめんな！もう一回、ひいてくれる？」

いっくんの嘘つき。本当はすぐに寝たいのに。

涙「っ…なんで無理するの？…僕はいっくんが無理して聞いてくれても、嬉しくない…！」

郁「っ…無理、なんて…」

涙「してるよ！絶対、してるもん！」

僕、分かるんだ。



…ずっと一緒にいてくれたから。

郁「…なんで…？」

涙「え…？」

郁「なんで無理してるって言えるの？」

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郁side

涙「そ、れは…」

郁「全っ然無理なんかしてないよ！」

なんでわかっちゃうんだよ…

涙の…プロセラ、グラビの前ではかっこいい俺でいさせてよ…

涙「…声がさみしいもん。」

郁「声…」

涙「いっくんの声が…！震えてる！」

郁「っ！！」

パンッ！

涙「っ！？…痛い…」

郁「…涙が分かったらダメじゃん。」

涙は俺がひっぱってくって決めたのに、涙に心配されてたら…

パンッ！

郁「！？」

涙「僕たちはペアだから、いっくんが悩んでたり、無理してたりしたら自分が解決してあげないとダメッて聞いた。いっくんが無理して僕だけ普通に過ごすなんて、許されないと思う…」

郁「っ…」

なんか俺の弱さを見破られているみたいでくやしかった。

郁「もう、それ以上言わないで…」

涙「僕が…僕が…！」

郁「うぁぁぁ！！！」

グイッ

涙「！っ止めてよ！」

郁「それ以上言うなよ…」

涙「…いっくん？」

郁「っ！止めろ！」

ドンッ！

涙「…っ、痛いんだけど…！！」

郁「…じゃあ口をふさいで…？」

涙に言われたくない、気付かれたくないんだ…

涙「…じゃあいいよ！」

バンッ！

郁「っ！涙！？」

涙「家出する！」

タッ…

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涙side

涙「っていうこと。」

海「…涙から話を聞いているのに郁目線で書いた駄作者のツッコミは後にして、どうした。」

涙「え？」

海「泣いてる。」

涙「う…そ…」

ホントだ、目から涙がこぼれて…

涙「…っうわぁぁぁぁぁ！！」

泣いてることを自覚したとたん、目から涙が溢れてきた。

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うあ〜〜！！
すみませんすみません！

なんかいっくん病んでるし！
目線まちがえてるし！

……このことについては触れないでいただきた((殴

本当にごめんなさい！！

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