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夏休み初日
何事もなく、いつも通りだった
朝食を食べて、課題をやるか、と意気込んだ所でスマホが鳴った
スマホの画面には友人の優菜の名前が
「もしもし〜？」
『A〜？
夏休み中に生徒会が企画する海旅行があるらしいんだよね、一緒に行かない！？』
ウキウキなのが伝わって来る
海、かぁ...
何年か行ってなかったっけ
その事を伝えるとじゃ、行こ、と言われる
多分、私が今まで優菜と過ごして来た経験上、こうなったらもう止められない
「ん〜、まぁ、日程が合えばいいよ」
『ほんと！？やった！！
あ、勿論海だから水着必要だけど...』
確認するように聞いて来る
いや、うん
何年も行ってないんだから...
「持って、ない...」
当たり前なんだよなぁ...
『ふっふーん
Aの事だしそうだろうなとは思ってたよ
一緒に買いに行ってやろうではではないか！』
どういうキャラなのかよく掴めない...
まぁ、だけど水着とかあんまりよく分かんないからそこら辺は助かる
そう思って返事しようと思ったのだけれど、口を開いたのと同時にインターホンが鳴った
「あ、ごめん優菜
誰か来たみたい、一回離れても大丈夫？」
『ん？大丈夫だよ行っておいで〜』
緩い感じで許可を貰ったのでさっきから何回も煩くなるインターホンを気にせずに玄関の扉を開ける
そこには見慣れた藍色の髪と瞳の男
私は思った、インターホン確認すればよかった、と
「A先輩出るの遅ない？」
首を傾げて聞いて来る鬱君
夏休みまで何の用なのよ
「友達と電話してたの
何の用？」
「課題が終わりそうにないんやもん
それやったら初日から先輩に教わった方が早い思ってな」
リュックを背負っているのが見える
成る程ね
少しは考えるんだ
中学の頃なんてほんとにギリギリで私の家に駆けこんで来たのに...
その心掛けに免じて家に上げた
ただ、優菜との電話が残ってるので待っててもらう
「ごめん、待った？」
『大丈夫
でさ、待ってる間に考えたんだけど、来週の水曜日に買いに行かない？』
「大丈夫だよ」
夏休みは特に予定もないしね
『分かった
海楽しみだなぁ』
「私も海なんて数年ぶりだからね」
『うん、そうだね
じゃ、またね』
「うん、またね」
ツーツーツーと通話が切れた音がして、スマホも切る
そして鬱君がリビングに居るので戻ろうと振り返ると直ぐそこに鬱君の顔が
「ひゃっ！？」
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白玉色の赤えのぐ - 34、『じゃあ』じゃなくて『じゅあ』になってます。あと2こ目。更新頑張って下さい (2020年10月8日 7時) (
レス) id: 199b62a433 (このIDを非表示/違反報告)
猫( ≧∀≦) - 初コメ失礼します。内容、面白かったです！更新頑張ってください！(о´∀`о) (2020年9月30日 15時) (レス) id: f22a91ac1d (このIDを非表示/違反報告)
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