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昨日はグルッペンの気配りでそんなに時間は掛からずにトントンと合流できた
その代わり、トントンには早くない?と言われたが


そして今日もまた書類を片付ける

今日は早めに書類に取り掛かれた


そう思っていると昨日と同じ席にグルッペンが座った

そして書類を半分掻っ攫っていった


「...ところで、昨日文句を言っていたクラスはどこだ?」

不意に聞かれたので吃驚したのだが、取り敢えず答えておく


「確か、2年1と2年4だと思います」


そういうと、そうか、と言って黙ってしまった

何かするつもりなのかな...?


今日は早めに始めたことから全て終わらせられた


「お手伝いありがとうございました」
「いや、構わない」


「......そうですか」


グルッペンが構わない、と言った後、君の事をもっと知りたいしな、と聞こえたのは空耳か?

でも、口は動いていた
ただ、小声だったから他の人には聞こえていないとは思う


私も聞こえなかった振りをした




そして後日、新しい書類が私の元に届いた

それは2の1と2の4の予算の書類だった
付けたしか?と思った顔を顰めそうになったが内容は違った


2クラス共、予算が全体予算に収まる金額になっていた

どういう事?
各クラスには予算を伝えていない

こんなにピッタリに合わせられるなんて有り得ない
しかも、2クラス共なのだから尚更だ


不思議に思って首を傾げていると横から手紙の様なものが差し出された

咄嗟に横を見るとグルッペン


「これは2年1組と4組の学級委員からの手紙らしいぞ」

「へ?
....まさか、グルッペンさん...」


言い終わる前に唇に人差し指を添えられる


「ふっ、察しが良すぎてもダメだぞ?」


私はもう動けなかった

勿論理由はグルッペン
こんな事するっけ?と思わず思ってしまった




「まぁ、これはもらっといてやれ、”A”さん」


そう言って手紙を渡された

なんで、名前呼びになってんの...?


もうよく分かんなくなってきた


そう思っていると肩をポンと叩かれた

後ろに振り返るとトントンだった



「大丈夫か?ボーっとしとるけど」

「え?あ、大丈夫大丈夫、心配しないで」



かなりボーっとしてたみたいで、心配しないで、と言ったら余計に心配された

トントンに心配しないで、は言っちゃダメだな...





2020.10.26.by月岡槙

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白玉色の赤えのぐ - 34、『じゃあ』じゃなくて『じゅあ』になってます。あと2こ目。更新頑張って下さい (2020年10月8日 7時) (レス) id: 199b62a433 (このIDを非表示/違反報告)
猫( ≧∀≦) - 初コメ失礼します。内容、面白かったです!更新頑張ってください!(о´∀`о) (2020年9月30日 15時) (レス) id: f22a91ac1d (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:月岡槙 | 作者ホームページ:ない  
作成日時:2020年8月10日 10時

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